第64話 ダンジョン探索(6)

 体感的に15分、20分程度は経っただろうか。

 多少は、動く気力が湧いてきたので起き上がる。


「脇腹は、痛みは無くなったね。腕は、うん、糞痛ぇ。マジで泣きそう」


 痛覚耐性で前よりは楽とは言え腕が断面グチャグチャで千切れているのだ。

 再生スキルで治ってきてはいるとはいえ、まだ当分は完治しないだろう。


「チクショ~この感じだとまだまだ掛かりそうだなぁ。腹に風穴空いた時は直ぐ?に治ったのに。やっぱり、貫かれるのと部位欠損じゃ再生時間は違うかぁ。ハァ~~~~マジで痛い」


 私は、痛みに顔をしかめながら立ち上がると側の岩蛇の死体を収納に仕舞い何か光っていたのが見えた所へと歩いていく。

 光っていたのが何かは何となく予想がついている。

 十中八九アレだろう。

 光っていた所に着くと予想通りそれが転がっていた。


「やっぱり、攻略の証Ver.2だったね。それと、何だこれ?」


 地面に転がっていた第二十層の攻略の証の欠片と合体したのか倍の大きさになった攻略の証Ver.2とその隣に一緒に転がっていた謎の物体Xを拾い上げる。


「これは………イヤリング?」


 謎の物体X。

 それは、加工された金色の金属部分の真ん中に綺麗な深紅の宝石?が嵌め込まれている片方だけのイヤリングだった。

 ただ、どうも普通のイヤリングではない様で金属の側面に極小サイズで謎の文字?が無数に刻まれていた。

 まぁ、ダンジョン産のイヤリングなのだ。

 当然普通の物ではないだろう。

 何せ、尋問用の魔道具の首輪何て物が出てくる位なのだから。


「とりあえず、調べてみるか。鑑定」


 どの様な物なのか調べる為に私は、イヤリングへと鑑定を掛けた。


 ────

 名前:守護の耳飾り

 詳細:サポート用の魔道具。

 装着者が耳飾りへと込めたMPの量に応じて装着者の防御力を向上させる効果を持つ魔道具。

 ────


 結果、滅茶苦茶有能なアイテムであった。


「マジか!スッゲえありがたいんですけど!え、本当に有能アイテムじゃんか」


 私は、まさかこんなに良いアイテムが手に入る何て思ってもいなかったのでイヤリングの鑑定結果に物凄くテンションが上がりまくった。

 それはもう、自分が片腕千切れているのをアホな事に一瞬とはいえ忘れる位。


「ヤッターッ"あ"あ"ぁ"ぁ"ッ!?腕え"え"ぇ"ぇ"!?」


 ほんの一、二分前に腕が痛くて愚痴ってたくせに馬鹿な為に、テンションのままに両手を上げて喜んだせいで上げた瞬間左腕に激痛が走り踞る。


「ゼェ"、ゼェ"、ゼェ"………フゥ~、セーフ」


 何がセーフなのか自分で言っておきながら意味がわからないが、まぁ、セーフなのだろう。

 とりあえず、耐えた私は再びイヤリングに目を向けた。


「せっかくだし、着けてみようかな」


 私は、イヤリングを着けてみようとして。


「あ、無理だ。片腕じゃ出来ないや」


 少し細かな調整が必要である装飾品。

 それを着けようとするとなると今の片腕だと決して不可能ではないが難しく着けれなかった。


「下手したら壊しかねないしなぁ。無理せず腕が治ってからで良いか」


 少し残念だが、多分半日中には治る筈。

 その時までしばしの我慢と私は、イヤリングを収納に仕舞うのだった。


「次に行きたいけどこれじゃなぁ」


 私は、次の階層に進みたいが腕が治っていない。

 無理に万全な状態でないまま進めば何が起こるのかわからない。

 なので、仕方なく腕が完治するまではこのまま此処で休んでいく事にした。


「しょうがないし休んでいくか。無理して行っても良い事ないし。何か幸い出口はともかく入り口は、元に戻ってないし」


 後ろを振り返って入り口があった壁を見る。

 壁は、元に戻る気配はなく今も入り口が閉ざされたままになっていた。

 確かめてないのでわからないが、多分私が出ようとしない限り入り口が戻る事はないんじゃないだろうか。


「どれどれ」


 試してみようと、攻略の証Ver.2を持ちながら壁に近付いてみる。

 すると、壁が音をたてながら蠢いていき入り口が出来上がった。


「おお!凄いね。とはいえ、別に出るつもりないし」


 入り口を開きはしたが出るつもりもないので、そのまま中に留まる。

 一分位すれば、入り口は再び閉じていき元の岩の壁に戻った。


「こんな感じなんだね。それで、入り口が開閉してもボスが戻る雰囲気は無しと。攻略の証があるから出てこない感じかな?」


 ボスに関しても気になりはする。

 だが、正直今の状態で確かめると確実に死ぬ自信があるので止めておく。

 今は安全な場所で万全な状態を取り戻す事に専念する。


「安全確認もすんだしもう少し休むかぁ。いつまでも休むのか知らないけど」


 そうして、私は再びしばらく休むのだった。


 ※※※※※


 休憩を始めて多分三、四時間位経過しただろうか。

 そこそこな時間が掛かったものの私の腕は、ようやく完治したのだった。

 まぁ、そこそこな時間とは言っても、以前の四肢欠損の炭化した時に比べれば格段に完治する時間は短縮しているが。


「再生スキルのスキルLvが上がってるから、前に比べると治るの早かったなぁ。我慢するのも普通にキツいし本当、再生スキル様々だよ。…………うん、感覚もおかしくないね」


 手を握ったり開いたり腕をぐるぐる回したりして感覚に違いはないのか確かめるが、特に違和感を感じる事は無く問題無さそうだった。


「それじゃあ、時間も掛かったけど次に進もうかな。っと、その前に」


 私は、収納からイヤリングを取り出す。


「着けてみますか」


 下手して壊さない様に気を付けながら左耳に着ける。


「こんな感じかな?良し出来た。似合ってんのかなぁ。うん、わからん。まぁ、多分似合ってんでしょ」


 鏡が無いのでわからないけど、今世は性格はともかく見た目は物凄く良いのだ。

 多分イヤリングだって似合ってるでしょ。

 ん?何で左耳に着けたのだって?

 え?何となくだけど?

 何か左に着けようと思ったから左耳に着けただけ。

 意味も理由も特に何も考えなずに着けたよ。


 軽く摘まんで引っ張り外れないか確かめる。

 が、しっかり着いてる様で外れる様子はない。


「しっかり着いてるね。これで良し。うん、それじゃあ、今度こそ行きますか」


 私は、螺旋の道を下っていき第二十一層へと足を進める。


「とうちゃ~く」


 第二十一層にたどり着いた。

 相も変わらず岩だらけの洞窟の景色が続いている。

 軽く周りや先を目を凝らして見るが特に何かが居る様には見えない。


「とりあえず、索敵で確かめるか」


 索敵を発動して周囲の敵反応を確かめる。

 すると、近くには居ないが少し先を行った場所から魔物らしきモノの反応が4つあった。


「見付けた。少し進んだ辺りか。このまま歩いて行けば遭遇しそうだね」


 反応があった場所まで歩いて行く。


「ここか」


 たどり着くと特に広い空間という訳でもなく道中と変わらない至って普通の道半ばって感じの場所。

 それ故、直ぐに反応の正体を見付ける事が出来た。


「あぁ~えっと、トカゲ?」


 そこに居たのは、大きさ3m程のトカゲの魔物だった。

 トカゲなら、既に上層で遭遇している。

 しかし、見た目が違った。

 上層のトカゲは、見た目は言うなれば前世でテレビ等で見たコモドドラゴンの大きくなった感じの見た目だ。

 だが、今私の目の前のトカゲはどちらかと言えばイグアナに近い見た目をしていた。

 とはいえ、近いだけ。

 色合い等イグアナは、緑系統の色をしているがコイツは、黒と紫という明らかにヤバい体色をしている上に尻尾の先が鋭い刺状の様な物で覆われていた。

 ただの勘だが、何かヤバいと私は感じた。

 だからこそ、それを回避出来た。


「ッ!?」


 私は、咄嗟に霧化した。

 直後、何かが通過し背後の岩に着弾する。


 危っねぇ~!?

 見た目ヤバいトカゲだし何か私を凝視してきて嫌な予感したから警戒してて良かったぁ。

 って!!?


「うわっ!?」


 再び何かが飛んで来て霧化解除直後な為に霧化出来ず咄嗟に上体を反らして避けた。


 いや、ちょっ、何が飛んでんの!?

 何か鋭いモノが飛んでる様に見えるけど。


 私は、今も飛んでくる何かを避けながら壁際まで後退する。

 そして、先程から壁に着弾しているモノを見てそれが何なのか理解出来た。


「これって、刺?」


 それは、黒紫色の長く鋭い刺だった。


 まさかと、私はトカゲを良く観察する。

 すると、やはりトカゲが尻尾を振りかざして刺を飛ばしてきていた。


「やっぱりッ!?……その刺かい!」


 霧化、直避で刺を回避しながらどの様に倒すか考える。

 相手は、遠距離から狙ってくる為に離れて交戦は危険だ。

 しかし、今回は四匹居る為に接近戦をしようとしても別のトカゲから狙われる。

 その為に、やるなら全体が確認出来る遠距離戦が良いだろう。

 雑にだが立ち回りを立てたアカリは、早速戦闘を開始した。


「まずは、土壁!」


 相手は、飛び道具の様に刺を飛ばしてくる。

 かなり頑張れば避けながら戦闘するのは可能だろう。

 とはいえ、無理してそんな無茶する必要は今はない。

 なので、刺の回避の為に隠れ場所として簡易の防御壁を土属性魔法で造りだした。

 これで、刺から隠れて魔法で交戦が可能になる。


「後は、ここから撃破していけば良いね。まずは、アイツから。……水槍」


 土壁からキモイ体色のトカゲの位置を確認。

 一番近くのトカゲに狙いを定めると慎重に狙って水槍を放った。


「グア"ァ"」

「良し」


 放った水槍は狙い通りトカゲを捉え胴体を貫きその命を刈り取った。

 アカリは、そのまま次に狙いを定め同じ様に水槍を放っていく。


「ギイ"ィ"」

「グア"ァ"」

「グエ"ェ"」


 一発二発三発と放ち連続で倒し危なげ無く全てのトカゲを倒し終えた。


「終わったと。結構楽にたおせたね。てっきり、第二十一層だからもう少し苦労するかと思ったけど。コイツら強くなかったのかな?」


 私は、一度トカゲに鑑定してみた。


 ────

 名前:なし

 種族:ポイズンリザード

 状態:死亡

 LV:14/30

 HP:0/308

 MP:0/39

 筋力:312

 耐久:211

 敏捷:197

 魔法:31

 ─スキル─

【毒生成Lv5】【毒耐性Lv5】【投擲Lv4】

 ─称号─

 なし

 ────


「嘘っ!?まさか、毒持ちの魔物だったの!?」


 私は、鑑定結果に驚いた。

 そして、まさかと側の壁に刺さっている刺を鑑定した。

 すると、案の定毒が含まれている事がわかった。


「マジかよ。少し前の私、ナイス判断」


 もしも、私が避ける練習とでも馬鹿な判断して戦闘してたら今頃何本か喰らって毒に苦しんでいたに違いない。

 多分死ぬ事は無かっただろうが、戦闘は苦戦し危なくなっていたに違いない。

 その姿が容易に想像出来てしまい私は少し肝が冷えるのだった。


「とりあえず、先に進もっと」


 結果良ければ全て良しとも言う。

 だけど、次からはもう少し気を付け様と思いトカゲを収納に仕舞い込んだ私は、先に進むのだった。


 ※※※※※


 毒トカゲとの戦闘からしばらく進んだ。

 もうじき、第二十一層も終わりだろう。

 私は、索敵で警戒しながら次の層へと続く道を探していた。


「何処にあるのかなぁ。にしても、少し大変だったなぁ」


 あの後にも、実は三度程戦闘があった。

 一つ目が、同じ毒トカゲ二匹との戦闘。

 これは、見付け次第即座に魔法を放って攻撃される前に倒した。


 二つ目が、オークメイジとオークジェネラル、通常オーク三体との戦闘。

 何か、ローブを纏い杖を持つ変なオークにオークジェネラル、普通のオークが居たので少し気になって鑑定してみれば何とビックリ火属性魔法を使うオークメイジだったのだ。

 それで、どんな魔法を使うのか気になって待ってみたが出てきたのは、普通のファイアーボールやファイアーアロー。

 まぁ、スキルLvが低かったので当たり前かと思いその後、逆に火属性魔法の炎槍で全員の胴体に風穴開けて倒した。


 そして、三つ目が1mはある数十近い毒蜂の群れ。

 正直、これが一番キツかった。

 見た目もそうだが、何より群れであり毒持ち。

 コイツらとは、戦闘を避けようと思いそそくさと抜けようと思った。

 しかし、かなり獰猛なのか私に気付いた瞬間一斉に襲い掛かって来やがったのだ。

 群れで襲って来るので、霧化で避けれず咄嗟に風を纏って接近を防ごうとしたが、コイツら毒針を飛ばしてきやがるのだ。

 それが、風を突き抜けてきそうになるわ全方位から針を飛ばされるわでかなり慌てた。

 それで、一網打尽にするべく炎海で焼き尽くそうと思ったが、空中を飛んでるので難しく手間だが一度暴風で毒蜂を壁に叩き付けて地面に落としそれから炎海で焼き殺した。

 ただ、本当に面倒だったのはこの後で毒蜂はこれで全部ではなく第二回戦で再び数十近く襲って来たのだ。


 もう虫系は懲り懲りだよ。

 見た目もキモイしブンブンと周りを飛ばれて背筋がゾクゾクと嫌な感じがするし。

 出来たら、もう虫系統の魔物との戦闘はしたくないや。


「まぁ、アイツらの事は置いといて。そろそろあると思うんだけど、何処かなぁ~。……ん?お、あったあった」


 周りを見渡す。

 すると、視界の先に次の階層へと続く道が見付かった。

 これで、次の階層である第二十二層へと進むの事が出来る。


「これで、次に行けるね。それじゃあ、行きますか。っと言いたいけど。今日は、この辺にしとくか。少し疲れたし」


 私は、今日の探索はこの辺で止めて野宿の準備を始める。


「場所は、まぁ、この辺で良いでしょ」


 本日の野宿場所は此処。

 第二十二層へと続く螺旋道の入り口前。

 ここに、まずは土属性魔法で仮拠点となる小さな家を造る。


「よっ、ほっ、ん~~……こんなもんか」


 出来上がったのは、中に石造りのベッドと少し離れた位置に同じく石造りのお風呂がある簡易でシンプルな造りの拠点。

 私は、出来上がった拠点に入るとお風呂に水属性魔法で水をドバドバと溜めていく。


「これぐらいかな」


 お風呂の半分ちょっと位まで水を溜めた私は、次は火属性魔法で作り出したファイアーボールを何度かお風呂の水に突っ込んでお湯に変えた。


「どうかなぁ。……熱っ!えっと、こんぐらいかな?」


 予想通りお風呂のお湯は熱湯になっていた為に追加で水を足していく。

 そうすれば、適温なお湯になりお風呂が出来上がった。


「うん、上手く出来た」


 今日1日でボロボロになった服を全て脱ぎ捨てる。

 裸になったアカリは、お風呂に入る前に頭上から水属性魔法で水を流していき身体の汚れを流していく。

 水を風呂外で流しているが、きちんとベッド側に行かない様に拠点外に流れる様に造ってるので問題ない。


「気持ちいぃ~~」


 今日1日で身体中が地面の土砂や自身の血、魔物の血で汚れまくった。

 その汚れの不快感が、水で流れていくのがとても気持ち良い。


「えぇ~~と、あったあった」


 収納から取り出すのは、石鹸類。

 それで、髪や身体を洗う。

 正直、どうせ明日も探索で直ぐに汚れるが何だかんだ自分も女子な為に土砂や血で酷く汚れたままで居るのは嫌なのだ。


「やっぱり、長いと面倒だよなぁ」


 前世からそうだが、長髪だと洗うのに時間が掛かりかなり面倒である。

 しかし、まぁ、唯一の取り柄とも言える美貌位は大切にしたいので前世の時から面倒だが丁寧に洗っていたので慣れている。


「こんなもんかな?」


 髪を洗い終え再び頭から水を被り泡を洗い流す。

 流し終えたら次は身体だ。

 身体は、パパっと泡立てたタオルで洗っていく。

 前世なら肌は繊細だから素手で丁寧に洗っていたが、あいにく今世は回復力化け物の吸血鬼な上に四肢欠損しても完治する再生スキルを持っているのだ。

 一々素手で丁寧に洗わなくても問題ない。

 手早く首、腕、胸と身体を洗っていき流し終えてお風呂へと入った。


「フゥ~~~極楽極楽~♪」


 お風呂がとても気持ち良くて思わず鼻歌を歌ってしまいそうな心地よさが1日文字通り酷使した身体を包み込む。


「ハァ~~生き返る~~……それにしても」


 アカリは、自分の身体を眺める。

 スラッとした手足、程よく大きな胸、括れたウエスト、大きくも小さくもないお尻。

 何処を見ても、シミや傷一つ無い綺麗な白い肌。

 見るからに戦闘とは無縁としか思えない身体なのに実はとんでもない馬鹿力や色んなスキルを持ってるんだから不思議なものだ。


「そろそろ上がるか」


 しばらく湯船に浸かり身体が暖まったアカリは、風呂から出てパパっとタオルで髪、身体を拭いて新しい下着、服を着ていき髪を風属性魔法で風を当てて乾かす。


「ご飯は、こんなので良いかな」


 食事をとる為に、収納から買っておいた保存肉やパン、果物を適当に取り出して食べていく。

 一人なので、話し相手等居る筈もなく直ぐに全て平らげてしまい食事を終えた。

 多分晩御飯となる食事をとった後は、歯を磨いてベットに横になる。


「明日?は、何処まで行けるんだろ。順調?に探索を進めれてるしこのまま最後まで順調に行けたら良いなぁ」


 そのまま目を閉じたアカリは、しばらくすると小さく寝息を立てて眠りについたのだった。

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