第2話 未来を変える者

ー14歳の誕生日ー

私は誕生日が嫌いだ。妹ばかりがいい思いをするから。だから、また私は過去に戻る。


〜1年前に戻る〜

「 誕生日おめでとう!!」 パンパーン


「 ありがとう〜!」


「 奇織」


「 今年もいい1年になりそうだね!」


私は、過去に戻っても嫌いな誕生日を迎えていた。


「 そうだね。」


苦笑いをして私は言った。意味深な言葉も一緒に。


「 いい1年にしたいね」


1週間後、私はまた1年前に戻る予定だ


〜1週間後〜

過去に戻ってから今に至るまでに、前回やった事とは違う行動を試しにしてみたらいい結果になった。


1年前に戻る予定だったけど、いい結果になったのにも関わらず戻るのはもったいないと思ったから戻らずに今を満喫していた。


「 めちゃくちゃ楽しいじゃん!」


でも、ずっと過去にいることは出来ない。過去にいることができる期間は1週間だけなのだ。


ー14歳の誕生日ー

「 誕生日おめでとう!!」 パンパーン


「 ありがとう〜!」


「 奇織」


「 今年もいい1年になりそうだね!」


「 そうだね!!」


私は初めて心からそう思うことができた。

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