シジミで有名な汽水湖である宍道湖はもちろん知っていましたが、最初のほうでは中海がなんのことかわかりませんでした。
日本海を指しているのかと思って読み進めると、あれ?中海っていうのも湖なの?宍道湖と繋がってる? そんなのあったっけ? 慌てて調べると国内五番目の大きさで宍道湖とは連結汽水湖というやつらしい。知らなかったー! あそこって完全な湾だと思ってました。島根の皆さんに怒られそう(汗)
>尼子軍の右手には穏やかな水面が見えている。先日までそれは中海だったが、今日見えているのは宍道湖である。(中略)その宍道湖の西端を見下ろす位置に高瀬城はある。
中海のことを知らかったからというわけじゃないですが、ここの描写はプロ並みの素晴らしい文だと思います。無駄を削ぎつつ風情があって格好いい。
やっぱり実際にその場所を見てる、行ったことがあるっていうのは文章に表れるんだなあと思いました。
作者からの返信
そうなんですよ。中海は弓ヶ浜という、天橋立みたいな半島で仕切られてます。
境水道で日本海とつながってますけど、一応、湖または水海? なんでしょうね。
弓ヶ浜の北端には、ゲゲゲの鬼太郎の商店街がありますし、南の方には通称「ベタ踏み坂」の江島大橋が有ったりして、観光するには面白いところです。(この辺は鳥取県になりますが)
でも、やはりすごくマイナーなのは否定出来ないですね。
三郎五郎よく生きてましたね(笑)
エッセイでちょろっと書いた事がありますが、加茂岩倉遺跡は『出雲国風土記』の大原郡上原郷の伝承に大穴持命が神宝を積み置いた記述と合致していて、非常に興味深い遺跡なのですよね。
民俗学者の谷川健一先生によれば、口承はせいぜい七十年程度しか正しく伝わらないとの事で、以前は私もそう考えていて弥生時代の話など伝わっていないと考えてのですが、加茂岩倉遺跡はそうとも言い切れない事例の一つで考え方を改めさせられた事があります。
作者からの返信
不思議ですね、伝承が根強く残るのには何か理由があるのか…。
出雲弁は古来、京都で使われていた言葉だという説も聞いた事がありますが、それからすると新しいものが入りにくい、逆にいえば古いものが残りやすい要素が有るのかもしれないですね。たとえば地形とか、排他的な地域性とか?(あまり言うと悪口になりそうですが・笑)