(∪︎・ω・∪︎)の悲劇

 この間、甲状腺ガンが疑われた我が愛犬ですが、検査にもひっかからないし何か全力で元気です。

 ですがこの間、とんでもねー悲劇に見舞われました。


 その日。

 みょーに我が愛犬は元気でした。飛んだり跳ねたりして、ハイテンションになっていました。

 だからでしょうか。

 ふと、私はテーブルを見たのです。


 すると、我が愛犬は何かをくわえていました。

 それは、


「流石に届かないだろう」と思って置いていた、母が服用する漢方薬(1包)でした。

 お前どうやってそれとった!?


 人間2人に止められても唸る我が愛犬。それを包装紙の袋のまま、中身を撒き散らしながら食べてしまったのです……。


 私たちは悲鳴をあげました。

 まさか漢方薬を袋ごと食べてしまうなんて。

 しかも恐ろしいことに、かかりつけの病院は閉まっていた時間でした。



 犬の落ち度は何時だって飼い主の責任です。母は責任を感じ、私は愛犬がこのまま死んじゃうんじゃないかと思いました。

 しかし、愛犬はケロッとしたまま、なんならお座布団の上でくつろいでいます。お前、お前()

 なんとかインターネットでまだやっている病院を電話で尋ねたところ、「ああ、大丈夫ですよ」の一言。

 それがあっさりしていたものだから、逆に不安を感じたまま夜を迎えました。


 次の日。

 かかりつけの病院に行ったところ、衝撃的な真実を告げられました。



「今はあんまりやらないけど、昔の動物病院は、犬に結構な量の漢方薬を飲ませてたよ。

『良薬口に苦し』って言うけど、漢方薬は本当に必要な人には苦さを感じないって言われているんだよね。

 だからね、医者によっては、



 犬にちょっとずつ飲ませて、処方する薬を決めるんだ」



 ……つまり愛犬は、自分で自分の薬を処方したってことですか先生ぃ……。



 後日。

 なんか更に元気になった気がします。漢方薬のおかげでしょうか。

 しかし机の上にあるものは食べちゃダメだとあれだけ教えたのになあ……。

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