第12話

「なるほどーそういうことか。なかなか大変だな。」


「はい」


雑談をしているとあっという間にホテルについた。


「そうだそういえば名前を言ってなかった。ミリアだ。フォルテというギルドに所属している。何かあったら言ってくれ。」


「ミリアさん送ってくれてありがとうございました。ではこれでっうおっ」


気づかないうちにポチが足元をぐるぐる回っていたせいでリードに足が引っ掛かりよろけてしまった。

そのまま彼女へ抱きついてしまった。


「だっだいじょうぶか。こっこらポチ!あっ…」



「へー…へー…そういうこと…練習から帰ってこないから心配して探していたのにへー…違う練習してたんだね。」


よく聞き慣れた声が後ろから聞こえてきた。

恐怖で振り向くことが出来ず小さな声でミリアさんに彼女おこってますかと聞くとポチがすまないとだけ言われた。


その頃ポチはリードを僕らの周りをぐるぐる走りまわり巻き付けていた。

ポチーーー!


「私も明日出るから…」


ユリスはぼそっと言うとホテルへ入っていった。


「本当にすまない。」


「あのミリアさんお願いがあるんですけど今日とめてもらえませんか?」


「別にかまわないが勘違いだと伝えた方がいいんじゃないか?私も謝りに行くぞ。」


「やめておきましょう。僕が封魔剣を使えない以上は危険です。っていうかポチお座り!!!」


二人で巻き付いていたリードをなんとかとるとミリアさんの家へ向かった。

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