第7話

「何故、1日だけ日を空けたのですか?」

部屋に入ると、桜が聞いて来た。

「あぁ、そのことか……」

俺が何故魔王城に乗り込むのは明後日にしたかは、

「実は明日、この国の建国記念日なんだとよ、だから、そんな日は祝ってやらねぇと神の名が泣いちまうだろ?」

「い、意外でした。私はてっきりそういうの興味無い人だと……」

「そうか?祭りは好きだぞ!!2代目の剣士は、祭りが大好きだったからかもしれんが……」

「なにを言っているんですか、それも人の心を理解する為には必要なんですよ」

「そ、そうなのか……」

「はい、祭りは元来、神様に日頃の感謝を行うためにする儀式なのです。祭りは、祀るが語源なんですよ※諸説あります※」

「へ〜、そうなのか……」

「まぁ、他にも天照大神が天の岩戸に隠れてしまったのを出てきていただくために始まったとか言うのもありますよ!!※諸説あります※」

「詳しいな、じゃあ、一緒に行くか?」

「そうですね……、え、今何とおっしゃいましたか?」

「だから、明日の祭り一緒に行くか?」

「は、はい……、行きたいですっ!!」

「よし、じゃあ祭りとなれば、浴衣がいるのか?作るか……」

「いえいえ、今回は必要ないみたいですよ?」

「そうなのか?」

「ですが、この世界にいる以上、この世界の服装をするのが正しいと思います」

「そうか……、少し待ってくれ!!」

俺は、空間から布と裁縫道具を取り出した。

「流石ですね、神というのは、なんでもありなんですね……」

「まあな……」

そこからは、俺はメジャーを取り出し、

「身体のサイズを測るから、脱げ」

「嫌です」

「ダヨネー」

「でも、下着の上からなら構いませんよ」

「は?」

何言ってんの、この子。

そっちの方が逆に興奮するんだが……

「じゃあ、早速頼むよ」

そう言うと、桜は着物を脱ぎ始めた。

あ、本当に脱ぐんだ……、最近の子はすごいな……

「「……」」

なんか、気まずいな……

桜は痩せ気味だが、痩せているおかげて出るところは出ているし、引き締まっているところはしっかりと引き締まっているが、やはり、黒髪ロングは、The 大和撫子を象徴している。

まあ、緊張はしたが動いたりしなかっただけとても早く採寸することが出来た。

「……よし、もう服着ていいぞ」

「それだけ、ですか?」

「それだけって……」

いや、身体付きの感想なんて言える訳ない。

言えば、オーディンに天界からグングニルされる。

考えろ、考えるんだ、俺!!

「それで、どうなんですか?」

アーッ!!

もういい、これが完全回答だ。

行くしかない

「ま、まあ、いいんじゃないか……、じゃあ、俺、服作るから、お前は寝てろ、おやすみ!!」

俺は、寝室から出た。

あのまま彼処に居たら、確実に何か起きていた。

危ない危ない






一方寝室では、

「……」

アーッ!!

本当に私何聞いてるのよ!!

主である暁さんに、身体の感想なんて聞いて、誘ってるとしか考えられない!!

多分、私は今耳まで真っ赤にしているはず。

とても恥ずかしい……

でも、それよりも!!

「……いいんじゃないって、何処まで意気地無しなんですか、うちの神様は!!」

もっと他に無いのか、いい身体してるねとか、出るとこ出てるんだねとか、形がいいねとか!!

「もうっ!!考えてるだけで恥ずかしくなってきた。もういいっ!!今日は寝る……」

私はベッドに入ったが、やはり恥ずかし過ぎて眠れない。

「でも、いいって言われた……、ふふっ、私もなんだかんだチョロいのかもしれないわね……」

そんなこと考えながら、私は深い眠りに就いた。









第7話 お祭り前夜 ー[完]ー
























________________________

(あとがき)

皆さんこんにちは、汐風波沙です。

まずは、更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。

本当に何時も何時もすみません。

今週は、忙付喪の更新になります。

また、タイトルも変更しましたので、心機一転頑張って行きたいと思います。

これからも応援よろしくお願いします!!

以上、汐風波沙でした!

また次回の更新で!

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