天才の化学式に恋愛は当てはまらない
笹篠巴
一章 ハーレムラブコメの構成
プロローグ
俺、神木龍也は天才だ。テストで満点以外とったことがない。特別な勉強をしているかと聞かれるがそんなことはない。まず、家で勉強をしたことがない。だがおれは不動の一位である。
もう高校に入学して一年が経とうとしている。
入学してまず、驚いたのが科学部がなかったことだ。去年の先輩たちで最後だったらしい。俺は校長に直談判して科学同好会を作ることに成功した。
入学四日目のことだった。
俺の将来の夢のために高校で足踏みをしているわけにはいかない。
中学の頃は眼の色を変える薬を作ったりしていた。今年は何を作ろうか。
「そういえば、治験を手伝ってくれる人を探さないとな。」
俺はこの時にネットなどに頼ればよかったとひどく後悔している。昔の自分は呑気にやっているが、今、高校二年生の自分がこの時に戻れるなら戻りたい。
まさかラブコメになっているなんて考えられないから。
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