駆け抜ける!ソード・ワールド2.5リプレイ!

逸環

第0話 駆け抜ける!それは1人の欲望から!

PL1「ソドワがやりてぇ!!!」


ある日、1人の男が欲望を発した。具体的にはTwitterで呟いた。

男はその日、ソード・ワールド2.5のリプレイ小説を読んでいたのだが、楽しそうなリプレイを読んでいる内に久しぶりに自分もプレイしたくなったのだ。

その数分後に、事態は加速度的に、急激に進み始める。


PL2「GM連れてきたよー」

GM「じゃあ、30分くらいでシナリオ作るねー」

PL1「待って待って、話が早過ぎる早すぎる。とりあえずDiscordディスコードで部屋作るわ」

GM「管理者権限ちょうだーい」

PL1「やり方調べるからちょっと待っててー!はい、できた!」

GM「これ、前に作った高レベル帯のシナリオだけど、PL1って高レベル冒険者やってみたいって言ってたよね?」

PL1「待って!待って!高レベル帯は心の準備がまだなの!」

PL2「私初心者なんだけど……」

GM「じゃあ、これに繋がるキャンペーン作っちゃうか。30分くらい頂戴。あ、そうだ。キャラシ作っててよ。ライダーは必須ね」

PL1「ライダーとか作ったことないっていうか、そもそもルルブⅢ使う事自体初めてな気がするわ……」

PL2「私もー」


ライダー技能が記載されているルルブⅢは、高レベルの冒険者作成ができるルルブだ。が、それまで低~中レベル帯で遊んでいたPL1とPL2には、未体験の部分だった。

いや、まあ別に低レベル帯でもルルブⅢに記載されている内容が使えないわけではないのだが、例えばライダー技能もアルケミスト技能も恐ろしくお財布的な意味でコストがかかるため、まず使って来なかったという理由があるのだが。


ところで、これまでの流れはPL1が欲望を発してから、約1時間以内の出来事。

だがしかし、GMの早さは時を置き去りにし、そしてキャラシを作っているPLたちを瞬く間に追い抜かしていった。


GM「よーし、5!!」

PL1・PL2「「!!!!!!?????」」


まだまだキャラシを作り始めたばかりの段階でのGMの発言に、驚くしかないのがPLコンビ。いや、元読売巨人軍の名コンビではない。


PL1「……前から知ってはいたけど、このGM化け物だな…………」

PL2「GMは化け物だよぉ……」

GM「せめて卓修羅って言ってくれる?」


GMの持つシナリオ作成力の高さに、思わず震えるPLコンビ。

しかし話はまだ終わらない。

そもそもこれから始めるために話しているのだから、終わるもクソもないのだが。


GM「えっとね、まず2人にはルルブⅢの72ページにある、高レベルキャラクター作成表の3~4レベルで作ってもらいます」

PL1・PL2「「ふむふむ」」

GM「で、2人はとある王国の騎兵隊の隊員です。だからライダー技能は必須なんだけど、《ホース》を貸与します」

PL1「なるほど、それでガメルの負担を減らすのか」

PL2「もしも《ホース》が戦闘で倒れちゃったら?」

GM「もちろん弁償です」

PL1「俺プリースト取るわ」

PL2「私どうしようかなー……」


こうしてPLコンビはキャラクターシートを改めて作り始めた。

では、その間GMは休憩をしているのか?いや、しない。


GM「じゃあ、2人が作ってる間に舞台になる王国の設定作っちゃうね」

PL1「既存の国じゃねえの!?」

GM「うん、作っちゃう」

PL2「やっぱり化け物だよぉ……」

GM「はい、まずは国そのものができたー」

PL1・PL2「「まだ5分経ってませんけどぉ!?」」

GM「はい、次は国の周辺環境ねー」

PL1・PL2「「早過ぎません!?」」

GM「あ、サプリ使って良いよー」


その後、2~3分間隔でどんどん作られ、開示されていく王国やNPCたちの設定に、PLコンビは震えながらキャラメイクをしていくのだった。


PL1「あ、やっべ。経歴表事故った。どうすっかなこれ……」


……キャラメイクをしていくのだった!



次回!駆け抜ける!王国設定とPCキャラクターシート!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る