メーメーさんと行く異世界冒険

張果仙人

第1話 玄関開けたら2秒で異界

 某4月1日玄関をくぐると其処は草原でした。

 何のジョークもなく、くぐった玄関も消失し目の前には見渡す限りのパノラマ草原、空気汚染も無くとても良い空気、振り返った後方の先には森林が広がり視界が通らないが目測でも500メートルは離れているので弓矢等で狙われない限りは大丈夫だと思う、気休めだがそのような時は諦めるしかない。

 目の前に在るのはくさむらとも言えない丈の短い草花の草原なので道を探し前進する事にする、途方に暮れて此処で野宿と言うのなら危険に晒されそのまま死に絶えかねない、せめて何処か集落を探し現状を把握するする事が大事なのである。

 なぜなら先ほどからちらほらと地球上では見掛けない緑色のいかにもな《スライム》や角の生えたウサギっぽい生き物を目にするからだ、素手での対応は御免被りたい、せめて木の棒位有ればとは思うのだが…

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