ここは学舎

なんだか新しいところに来たみたい。

 ここ最近三年おきで新しい環境に移行するけど、今回は四年続けるみたい。

 ちょっと楽しいが、スマホを下向きながら見過ぎてちょっと鬱になる宿主。

 俺は宿主を助けるために、鬱になった時の対策法を発案することにした。

「宿主が、鬱になった。」

「ええええー!それ大変じゃない!」

「そうなんだ、動いて欲しいのだが、動けない。調べるしかない」

「うん、手分けして探そう!」

 脳内ライブラリ検索。

 脳内ライブラリは膨大な数を有しているが、二人で検索すればなんとかなるような量だと思う。

 1時間後、「うーん」

 2時間後、「うーん」

 ピパぽ、

 本能さんが、うとうとしていた。むにゃむにゃしてる、

 本能さんを見つめる。

 初めて出会った時を思い出す。

 俺たち、すごい成長してるんだな、成人した体、顔。肢体。唇、太もも。胸はまだまだ発展途上。いや、こう見てみると、顔はあんまり変わってないかも、まだちょっと幼く見える。

 俺の奥さんがあまりにも可愛すぎる。あ、俺も眠くなってきた。

 パタン。

 ぱちっ

 本能、起床であります。

 あ、理性君寝てる。なぜに私の隣?

 本能さんが気づいてボッと顔を火照らせるのは少し後。

 まぁいいや、まだ眠いむにゃむにゃ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る