二月④

「テメェら!帰ってくんのが早すぎんだよ、敵のドーパミンに怯んじまったかァ!?」

「いや通常に戻してきたよ」

「イカリサーン脳内共有見てないんすか?」

「ふん、こんな短時間で本当に倒したんだか、、、ガチじゃねぇか!冷静気流!こりゃ使えるなぁ」


ふんふんと怒りさんは俺の体を下から上へ、上から下へと滑らかに見た。

「普段イチャコラしてねぇでこっちの脳異常手伝えよ。宿主様はよぉまだガキなんだぜ!?ドーパミン出して快楽覚えさせないで欲しいんだよなぁ、依存しちまったらオレたち機能に弊害が生じんだよ。」

最近オレも快楽覚えちまったんだよ、憎いテメェのせいでよぉ ボソっ

「あのー今の聞こえたんですけど」

「くっそーこんなはずじゃなかったのにオレが女の子になっちまう〜!」

恥ずかしがるのちょっとかわいい、ギャップかな


『へーどんなこ?紹介してよ』

俺の横には狂気じみた笑顔をした本能が立っていた。

「まずその怖い顔やめてくんない?」

『うーんどんな顔?』

「さっきも思ってたように俺はギャップでやられるらしい、その顔ギャップ萌えかも」

「ええー!本当!?」

チョロ

『    』



怒りと力の乗った本能さんは強すぎる

てかなんであの2人はいつの間にそっちの仲間になったのか

本能さんのズル

「ごめんごめん!まじでぇ、あ、ああああああぁ!

許せ!許してくれぇ!

はああ!冷静気流!」

『ごめんねぇちょおっと痛くするねぇ』


「何でぇ!何で効かないのぉ!?」

『私ね、本能のままに暴食してたら、本能の権能のレベルが上がって今5レベなの』


ぐはっ強い!そういうの好きい、、、

そう思ったら攻撃が止んだ、鼻血がたらーっと垂れてくる

「何で反撃しないの!?」

必死すぎ、俺のこと大切に思ってくれてるんだ、、

「君になら攻撃されても大丈夫、むしろ嬉しい」

ついに理性は痛みを克服した。


「え、キモいんですけど」

「Mっ気がない男が急にMに目覚めるのは、私も、ねぇ

それよりも痛かったら、痛いからやめてって次からちゃんと言って!」


「理性さん、Mは受け付けないって、ドンマイ」


「、、、」

理性は傷ついた。

力の発言は無視して本能の前に立ち見つめながら言った。

「うん次からは言うね。」


「おーい、無視すんなー」


本能は理性に反応した。

「そうだぞ!痛みには気付かないとね。」


しゅんとなりながら、優しいハグをした


「無視すんなー。」

「うるセェー!綺麗に終わらせんだよ」

怒りが力を抑えてくれた。ありがとう

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