かんちがい・3

 ヒロハルは姿勢を正してミムに向かい合った。


「ミム、お前」


「な……なに?」





 『おっぱい大きいんだな』


(って、いえるか!

 そうでなくて!)





「お前……の服」


「服?」





 『ゆるすぎだぞ。おっぱい丸見えだったぞ』


(ちがあーう!)





「服? 服がどしたの?」


(もしかして……パンツ隠したとこ見られてた?

 なんでパンツ脱いでたんだ、ってこと?


 ちょっと待って、

 ふつう、パンツのこと服っていわないよね。

 だったらなに? 何なの?)


「えと…………」


(ちゃんと考えてからいえばよかった!

 ヤバいヤバいヤバいヤバい、

 なんも思いつかねぇー!


 もう、わかんねーときはとりあえず無難にホメとけ!)





「かわいい……よ?」





「えっ………………」





(ヤベぇーっ!

 俺、ハズした?)


 両者、赤面。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る