幼馴染がパンツに手をつっこんでいたので自分もパンツに手をつっこんでしまいました

桑昌実

ヒロハル・1

 理性も思考力も低下する夏休み。


 張振はりふりヒロハルは幼馴染の部屋を覗いていた。


(あいつ…………なにやってんだ?)


 豆見まめみミムはパンツに手をつっこんでいた。





――――ゴ ク リ――――





 ヒロハルは荒い鼻息で、

 窓ガラスの向こうをまじまじと見つめ、

 つい、こらえきれず、

 自分もパンツに手をつっこんで、もぞもぞしてしまった。


 ミムの肌は白かった。

 顔は見えないが、口を手で押さえているっぽい。


 あぶないところでヒロハルはわれに返った。


(ちがう!

 こんなことしてる場合じゃない!)


 実際あぶないところだった、つまり、そういう意味で。


(丸見えじゃん!

 誰かが覗いてたらどうするんだよ!)


 お前だよ。


(盗撮でもされて、

 アダルトサイトに投稿されたらヤバいだろ!)


 ヒロハルは幼馴染を守るため、

 玄関に回ってチャイムを鳴らした。

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