第3話 反魔王軍「アヴィ」

う〜ん

あと何キロ歩くんだろう

「あと少しだよぉ」

「あ、そういえば君の名前を聞いていなかったな?君の名は?」

「私はソニア、あなたは?」

「僕はタケシだ」

あ、実名言っちゃった、詰んだァ〜。

「タケシ。いい名前だね。」

え?え?いい名前だね? 良いのか?こんなむさ苦しい名前が?

初めて言われたな。

「ソニアこそ、いい名前じゃないか」

「ありがと、」

ソニアは嬉しそうだった

「さ、ついたよ」

え?この洞穴?

薄暗い洞穴の中?

少し歩くとドアが見えた

この中か、

ギィィィ

多分立て付けが悪いんだろうな

「おぉ、ソニアか。で、君は?」

「タケシです。」

「早速ですがおじいさま、」

ん、おじいさま?

「この方は、我が国を救ってくれるかもしれません」

え?え?

「この方は魔王なんかより強いと私は推測しました」

え?俺そんなに強いん?

「そんな事いきなり言われてもタケシくんも困るんじゃ...」

「いえ、俺は大丈夫ですので、」

「そうか」

「では、一週間後に軍を出そう。」

一人の初老(おじいさま?)は言った

「では、ソニアは部屋に戻っていてくれ、タケシくんと二人で話がしたい」

ソニアが部屋から出た。

「いい忘れていたが、我軍は、アヴィと言う。反魔王軍の一つだ。

君は、魔法は使えるのか?」

ゲームでは使えたよな?

「はい」

と俺が答えると

「では、君は我軍の主力として前方に出てほしい」

と言われた

え?主力部隊に出るの?

「我軍で魔法を使えるものは少なくてな、君のような者はなおさら

主力にいてほしいのだ」

は?マジ?

「わかりました...」

自信ないなぁ

ま、猶予は一週間あるし良いか...

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