レジェンド・オブ・ウィザード 2つの帝国

ルア

一章 帝国の闘い


この物語を読む前に。

https://kakuyomu.jp/users/himekoko/news/16816452221031495437

↑を見てからお読みください。


ある時代。大陸の人間は2つの帝国により支配されていた。

北は中央帝国タスリム。

南はバルダス帝国。


ドワーフ国家は1つ。

エルフ国家は2つ。

2帝国のどちらにも属さなかった人間の国が10あった。


この物語は中央帝国タスリムとバルダス帝国の戦争を描いた物語である。


中央帝国タスリム、帝王ナイル・タスリムの元、オズティリア・モーガンを

宮廷魔術師として任命する。


オズティリア「光栄でございます。王よ」

ナイル「しっかりと働いたまえ」


ナイル「息子は元気か?オズ」

オズティリア「そうじゃのぅ。しばらくあっとらんわ。」

ナイル「友として助言するが、息子との時間は大事にせんといかんぞ」

オズティリア「息子も私の血じゃ。百年とかけて育ててやったらいいんじゃよ」

ナイル「百年か。我々人間には一生。エルフや魔法使いにとっては少ししかたってないのか。国は…」

オズティリア「もしわしが死んでも、わしにも息子がおるからな。」

ナイル「あと何年だ」

オズティリア「114年。その前にわしは去る。」

ナイル「そうか。」

オズティリア「お主の息子や孫に伝えてくれ。わが息子、ミスティリアを頼んだと。」

ナイル「わかった。ただ、オズ。お前は後数十年頑張ってくれよ。」


当時来たと南は中央にムンリア山。七宝石時代でいう茶石山がそびえたち、来たと南をくっきりと分けていた。山の西にはビューディス(エルフの国)東には

当時の名をエドガル。今の名をバルクアという人間の国があった。

当時のムンリア山はドワーフはいず、すべて南の国家に集まっていた。


バルダス帝国

イグニシア「時はまもなく...帝都を襲う。」

キリ「イグニシア様。ガルドの塔から彼が…」

イグニシア「そうか...」


ボッシュ「久しぶりだなあ、イグニシア。」

イグニシア「今更何の用だ。戦争に参加しないのではなかったのか」

ボッシュ「帝国戦争に参加する気はみじんもない。ただ、ドワーフとエルフの動きが怪しくてな。バンク近くの山で塔を建てているようだ。」

イグニシア「塔か。それは興味深い。しかし、そんな場所にどんな目的でドワーフとエルフが協力して塔を建てるのだ」

ボッシュ「それが怪しいと言ってるんだ。」

イグニシア「我々に危害を加えないようならいい。会議を始めるぞ」



ドワーフ国家 レボレーア・デルシア

デント「王よ。2つのエルフの王がお見えです」

ミリンダ「お久しぶりだ。ナイデン王。今回の件は話を聞きに来ただけだ。

了承するかどうかはわからん」

オリア「ミリンダ。いい加減自己中心的な態度はやめたらどうです? お久しぶりです。私の意見は了承ですがもう少し詳しく話を聞いてからにしましょう」

ナイデン「奥へ来てくれ。」


ミリンダ「そして。世界を10に分けるとはどういうことなのだ」

ナイデン「今、戦争に参加しているのは

     北に3国及びタスリム、南に2国及びバルダスだ。」

ミリンダ「それがどうかしたのか。戦争なら勝手にやっとけばいいじゃないか」

ナイデン「おそらく彼らが戦う決戦の地は…ビューディスの森だ」

ミリンダ「なっ」

ナイデン「彼らは森を焼き、平地にし、北と南がぶつかる戦争が始まる。巻き込まれるのはお前たち、ビューディスのエルフだ。」

オリア「それは…大変ですね」

ナイデン「そして我々は。帝国を二つとも破壊し、人間を5つの国に分ける。そしてそれを監視するために エールヴ・ダ・ボーリアは北を、そしてビューディスは中央で人間がいざこざを起こさないか監視する。」

オリア「南はどうするのでしょう」

ナイデン「南には新たなエルフの国を作るのはどうだろうか。」

ミリンダ「確か、エドガルの南には森が…」

オリア「バルダス山の南にもありましたわね」

ナイデン「そうだ。バルダス山の南は南の地方を監視し、エドガルの南の森では中央東側を監視する。」

ミリンダ「お前たちは何もしてないじゃないか。」

ナイデン「我々ドワーフは秩序を守るという能力にたけていないが、我々は宝石や石に力を込めることができる。その石を使ってそれぞれの国の安全と秩序を守る。」

オリア「その石はどうやって作るのですか。」

ナイデン「特別な場所と特別な鍛冶場が必要だ」

ミリンダ「それは…」

ナイデン「バンクの南の町、バルシアン・エーゲイド。不思議な現象が宝石から起こると言われている場所だ。そこに塔を建てる。」

オリア「塔...ですか?」

ナイデン「ドワーフは国や世界に大きな変化をもたらすとき、塔を建てる。洞窟の民の我々はそういう日に天へを近づくためにな。ただし、その塔の鍛冶場にも力を込めんとならん。秩序を守るエルフの力、安全と宝石を守るドワーフの力、権力と安泰を守る人間の力だ」

ミリンダ「人間の協力者が必要か。その力を持っているのはこの大陸にも数人ほど」ナイデン「まずは帝王ナイル、帝王イグニシアだ。」

オリア「少なくとも彼らは無理でしょう。」

ナイデン「ならば...自由民の王インダスはどうだろう。」

ミリンダ「彼らはこちらの事情に一切の干渉をしないが。取引という形では承諾してくれるやもしれん」

オリア「私が交渉してみます。」

ナイデン「頼んだ」


こうして、帝国戦争の幕開けと、

それを終結させようとするエルフとドワーフの物語が始まった。




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