毛毛蟲放克 (Funkeziefer)


百足咬む糧 腐れた生米 うけうてみたとても 吹かぬ神風

向かうは遥々 往きては帰らぬ 赤子の血で炊いた 飯召し上がれ

天皇すめらみこと助平すけべごころで破られた処女膜の色だよ日の丸

土左衛門のポケットからはみ出る妖刀村正で衝くよ菊の座


お前は人として創られておきながら

まるで虫ケラのようなふりをしている

そのせいでお前は実際虫に似て

身も心もせぐくまる……さながら


足が多すぎて踊りにくい芋虫が

ダンスフロアに迷い込み

周りが人ばかりであるために

踏み潰されぬよう腐心する有様……しかし

お前もかつては人だったのだ


豚は豚として産まれてこない

豚は創られた後で豚に似る

虫は虫に似る 人は人に似る

インドから奪い取ってきた茶葉で

イングランド人は似る ニルギリの葉を煮る

マナーは人を創らない 人が作ったマナーによって

イングランド人に似る インド人に似る

しかしそれは創造ではない……お前は


かつて創られた者としての使命を忘れ

出来合いのマナーによって 出来損ないの人間に似せられた

それはまるで

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

分を弁えず

人となり踊ることと

蝶となり翔ぶことの両方を

同時に夢見ているかのような有様!


百足咬む糧 腐れた生米 祈うてみたとても 吹かぬ神風

向かうは遥々 往きては帰らぬ 赤子の血で炊いた 飯召し上がれ

天皇の助平心で破られた処女膜の色だよ日の丸

土左衛門のポケットからはみ出る妖刀村正で衝くよ菊の座


菊の座 菊の座 スピノザ 菊の座

マラーノ 菊の座 スピノザ


彼らを改宗させたのは誰だ

マラーノ 菊の座 スピノザ


フランツ・カフカのグランド・ファンク・レイルロード

We're a Prahan band


劇場版カストラえもん 包皮太と高須クリニック

カストラえも~ん、ワニみたいな立派な皮になりたいよ~

しょうがないなあ包皮太くんは。ハイッ! ブルーノ手術~!


Franz Kafka ほど、ろくに読んだこともない奴らから侮辱され続けている作家もいない

が、彼のスペルに Funk が含まれていることに気付いている奴もまたいない

u が無いじゃないか、って? 君はやっぱり腰が重いな 小文字の n を逆さまにすりゃいいじゃないか

ひとつしかないノートをコピーして 逆立ちして踊らせることだって 俺たち東欧のファンカティアには朝飯前なのさ


ブルーノ手術~! 


彼らを改宗させたのは誰だ

勝てない海舟がミッドウェイに沈んだ


Mid-Low を出してけい

これはダンスミュージックだぜい


豚は豚として産まれてこない

豚は創られた後で豚に似る

虫は虫に似る 人は人に似る

インドから奪い取ってきたニルギリの葉を煮る

どれだけフランツ・カフカをいたブロート

無かったことにはできんぞ妹

兄の屍体売ったエリーザベト

ポーランド貴族の風上にも置けぬ所業!

兄が死んで妹の時間が動き出す模様

ああ無残無残無残!

6連符を3回並べるほどに無残 これは


足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

奇妙奇天烈に大鰐通り

をあぶら虫とともに闊歩するが如き

これはにも災害的な時代

それでも人間どもは且つ且つに

絵を描き詩を書き脚韻踏み

文したためさめざめインク垂れ流し

身を抱きしし喰み愛さえ唄い

んんこいつは虫どもにゃできんぞなもし!


無視されて塵埃ちりとなり街道みち満たす父たち

祠廟に供犠捧げ死病追い祓い

いなごが来てもうろたえてはいけない何故なら人類も蝗も今のところ滅びたという話は聞かない


共存 生 goes on

高校生 no more

成長せい ガキども

綾波レイとカイロ・レンの

コスプレみたいな私服は全部捨てろ

アントマンだけでいいよマーベルはもう

砂場の須磨部落でアリが優勝

でもれいとうビームで全滅 蟲保険者


なってく カラダがオトナになってく

なってく カナダがオタワになってく

なってく 東京が南京になってく

なってく 境界が曖昧になってく


アオムシコマユバチのように毎日を生きるのさ

アオムシコマユバチのように深く潜るんだ

アオムシコマユバチのように状況を変えるのさ

アオムシコマユバチのように宿主を殺すんだ


最後に笑うのは誰だ?


最後なんて無い


お前が安倍晋三なら 俺は Ableton Live だ

お前が竹中平蔵なら 俺は竹内朋康だ

お前が菅義偉なら 俺は SUGA とパン시혁シヒョク

お前が自民党なら 俺は Zulu Nation だ

俺は お前を 内側から 喰い破ってやるんだ


足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が

足が多すぎて踊りにくい芋虫が


どんどん森を喰い荒らしてくよ

交尾しまくってえ続けるよ

君の脳味噌に卵を埋めるよ

君も既に僕たちの一部だよ


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