第14話

手始めにバイトの募集を探してみた、正直楽なのがいい。でもやってみたいな、と思うお仕事もなくはない。




 べただけど喫茶店とね。...自分のウエイトレス姿を想像してみた。悲しくなってきた。なぜかって、答えられるよな理由じゃないよ!察しろ。




若干テンションが低いながらも、うーんとタウンワークとにらめっこしていると、スマホから着信があった。




 普段電話など微塵もかかってこないからアプリとyou tubeと音楽を聴く以外に能がないものだと思っていたのに着信ありとな。えっ、何かやらかしたかな。想定してないことが起きると人間、意味もなく不安になるらしい。




なんて意味もなく不安がっていたが覚悟を決めてスマホの画面を見る。そこに表示されてたのは紗良という文字だった。これは強敵だ。




「もしもし」




「あ、ゆっきー!ねぇ、家でバイトしない?」




「えっと、どうゆこと」




「あれ、バイト探してるんじゃなかったけ」




「う、うん。まさに今探してとこだよ」




「うん!そーだよね。今ねパパに聞いたらバイトで入れてくれるって。ゆっきーやるって言って結局面倒くさくなっていつも辞めちゃうじゃん。だから逃げ道塞いでみた」


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