第9話
<< 前へ
目次
次へ >>
9/12
9
私が急に不適ににたついたせいで紗良が一歩距離を置いていた。止めて、マジな感じで引くの止めて。なかなかメンタルに来るから。顔が引きつってるなんてレベルじゃなくなってるよ。私が言うのも何だが相当不細工になれてていらっしゃる。人間ガチ引きするとそんな顔になるのかと一人納得をし、ふと教室の時計に目をやる。もう四時を回っていた。
帰ろう。私には、今の、私にはやることが...違うか、やりたいことができてしまった。
「紗良、私、帰る!」
一言ずつ力強く言い放ち勢いよく先から立ち上がる。紗良は相変わらずぽかんとしてらっしゃる。今なら遊びに連れ回されずに帰宅できるのでは。
だーっと教室の前扉から飛び出すようにして一目散に出ていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます