第2話
10年ほど前に、子供たちと一緒に長崎へ一泊旅行に行った時、美しい栞が5枚一組で販売されていたので、お土産に買った。ある日、引き出しの整理をしていたら、その栞が出てきて、買ったことをすっかり忘れていたことに気がついて、大事にしている本に挟んでみた。一枚、一枚が旅行先の美しい風景の写真で、それぞれに一行ばかりの言葉が添えられていた。その中の一枚に、[貧しい者は幸いである。]と書いてあるのを見て、ちょっとムカッとした。何で貧しい者が幸せな者かと、その栞をぐちゃっと丸めてゴミ箱に捨てた。その時の私には、その栞に書かれている言葉の意味は、全く理解できなかった。
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