うん。間違いなくチートだわ〜

有用なスキルも手に入れたし、せっかくだからここにあるすべての本を吸い込もうか。


新たに獲得したスキル【賢者の権能】を使えば、本に触れるだけでスキルを覚えられるらしい。


もちろん、それはあまりにもチートすぎる。序盤に最強になるなんて、主にラノベとかでしか起きないよな。


でもまぁ、せっかく異世界に転移したから、立派なスローライフを送るために、別に最強になってもいいかな。


そんなわけで、俺は適当に新しい本を選んだ。 本を手に取った瞬間、目の前に画面が現れる。 その画面には、こう書かれている。 ─────────────────


スキルブック【闇喰らいのシス】を入手しました。 この本のスキル、取得しますか? ▶はい  いいえ ─────────────────


なるほど。 こんな感じか。 まあ、とりあえず【はい】を選んでみよう。 そう決めたら、はいを選択する。 すると、反応するより早くスキルブックが発火し、灰となって煙とともに消えていく。 直後、ピロリンという音とともに目の前にもうひとつの画面が現れた。 ─────────────────

スキルブック【闇喰らいのシス】のスキルを取得しました。 処理中。 少々お待ちください。 処理終了。 新たなスキル【火属性】を取得しました。 新たなスキル【闇属性】を取得しました。 新たなスキル【黒火属性】を取得しました。 新たな魔法が追加されました。 ───────────────── これで終わりかな? じゃあ、ちょっとステータスを確認しよう。 そう決めたら、ステータス画面を開く。

─────────────────


■カエデ レベル 30


■体力:340

■魔力:750


【20】STR(筋力)

【20】VIT(耐久力)

【40】AGI(敏捷度)

【30】DEX(器用度)

【60】INT(知力)

【10】LUK(幸運度)


ステータスポイント:300 スキルポイント:100


■職業:大賢者、龍の末裔

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】

装飾品【空欄】


■魔法

・火炎・氷雪 ・雷撃・黒火球 ・殲滅の猛火 ・終焉の業火 ・混沌の嵐 ・苗床の残滓 ・浄火・罪の炎・封じられた太陽・切なき刹那・生命の残滓・闇の嵐・共鳴・揺るぎなき沈黙・絶望の波動・聖なる神の乱暴 ・終焉の野原


■スキル(7/∞)

・【魔術の心得】【頭脳明晰】【魔術分析】【魔術分解】【火属性】【黒火属性】【闇属性】


■所持アイテム

・世界地図

■所持金 ・1000E

─────────────────


かっけぇなぁ、魔法名。


って、はぁ?


もしかして俺、厨二病なのか?


いや、そんなことより魔法、めっちゃ増えたんだけど。 ステータスもまた上がったし。 このままいくと、ここにある全ての本のスキルを習得した頃にはレベルMAXになるんじゃないか?


まあ、レベル上限があるかどうかは分からないが。


また、職業には大賢者と龍の末裔が追加されていた。


大賢者は兎も角、龍の末裔ってどういうこと? かなり強そうな響きだけど。


やっぱり厨二病だねぇ、俺。


まあそれはそれとして、とりあえず次の本のスキルを覚えようか。


そう決めると、また別の本を適当に選んで吸収を繰り返す。



すると1時間後。 やっと建物にある全ての本を吸収し終えた。


ふっー めっちゃ疲れた。 腹もだいぶ減ってきた。 そろそろなんか食おうかな。


因みに俺のステータスはかなりやばいことになっている。


あと、いつの間にか新たに追加された魔法の概要欄が【表示】になった。


一応まだ獲得した魔法は見られるけど。 今の俺のステータスはこんな感じ。

─────────────────


■カエデ レベル 99


■体力:420

■魔力:7890


【40】STR(筋力)

【101】VIT(耐久力)

【110】AGI(敏捷度)

【100】DEX(器用度)

【125】INT(知力)

【30】LUK(幸運度)


ステータスポイント:2500 スキルポイント:100


■職業:大賢者、龍の末裔

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】


装飾品【空欄】


■魔法

【表示】


■スキル(18/∞)

【魔術分解】【火魔法】【黒火魔法】【闇魔法】【雷魔法】【水魔法】【氷魔法】【土魔法】【風魔法】【光魔法】【時空魔法操作】【付与魔法】【超級剣術】【鑑定】【縮地】【錬金術】【賢者の権能】【超加速】

■所持アイテム

・世界地図

■所持金 ・1000E

─────────────────


強すぎてワロタ。

気に食わないところは強いて言うならHPの低さだが、それは別に問題ではない。

敵の攻撃に当たらなければ良いだけの話。

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