ハンプティ・ダンプティ兄弟 4
「ようやく魔力が戻った」
「長かったな兄弟」
ハンプティ・ダンプティ兄弟はアリスたちを狙撃してから一週間、同じ場所で休息を取っていた。
この頃になると、《超遠距離爆撃(ミーティア)》による被災地は落ち着きを取り戻しており、変わり果てた地形が視認できた。
「やはり死体は残っていないか?キョウダイ」
「残るはずもないぞ。兄弟」
「確認はすべきじゃないか?キョウダイ」
「そうだな。死んだ事は疑いようもないが、念のためだ」
ハンプティが《目標探知(ターゲット・サーチ)》を起動する。
この術は目標とする対象物が5km圏内であれば詳細な位置が判明し、それよりも遠いと方向だけわかるというかなり便利な術だ。
この世界では珍しい術に位置するもので、使い手が極端に少ない。
ハンプティが使えるという事実もこれまではダンプティのみが知っているだけだった。
「む?」
ハンプティの表情が歪む。
その表情を見てダンプティが首を傾げる。
「どうした?キョウダイ」
「まさかの事態だ。兄弟」
「まさか……?キョウダイッ……!」
この二人とピーター達の因縁はまだ続くこととなる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます