第6話 神話の郷 なんだから神社巡りをしてみた

結局 あいつと合流が出来なかった。


かなり怒ってるのかなぁ・・・・・・


まあ、気を取り直して、今日は【神話の郷】の高千穂の各地の神社巡りをする。

そして、夜しかまだ高千穂峡に行ってないので、二時から三時を目標にして、午後から高千穂峡に行く。

神社も二日目に行った天岩戸神社あまのいわとじんじゃにも行く。

良い雰囲気だったし、観光スポットとして大人気の天安河原あまのやすかわらに、前回は時間的余裕が無くて行けなかったので、今日は行く。

あ、いや、あいつと合流出来るかも・・・・・・とか考えちゃいない。うん。こんなに怒る必要はないだろ!

午前中の十時に会う筈が、翌日の十二時過ぎてから到着しただけなのに!

寝過ごして!うん、二回程!


一日とちょっと・・・・・・

うん。一日と少しだけ、二回程 寝過ごして、待ち合わせに遅れただけだ!

そんなに悪くない。そんなにって事は、ほぼ悪くないって事で、まぁ全く悪くないって言っても言い過ぎでは無いよなって思う。


あいつ、小さかった頃は、凄く素直な怒りん坊じゃない良い子だったのに、どうしてこんなに怒る奴になってしまったのか!?

いつも失敗しても許してくれてたじゃんか!?

小さかった頃とか言っても、俺等 同い年だけどね。


今回 俺が悪いって言う人が、この世に居るんだろうか?


誰だって寝坊とか寝過ごしたりするだろう!

二回程とか・・・・・・


うん。俺は悪くない!


しかし・・・・・・

神社 多い!


高千穂の名を持つ高千穂神社に、旅行二日目に行った天岩戸神社あまのいわとじんじゃ荒立神社あらたてじんじゃに、槵觸神社くしふるじんじゃ、石神神社に上野神社に黒口神社、菊宮神社きくのみやじんじゃに、岩戸坂弁財天いわとざかべんざいてん・・・・・・

まだまだ在る。

今日は回れるだけ回ろうかと思っているけど、絶対に全部は回れないだろうと思う。


回る順序は、効率は悪いかも知れないが、人気順で行こうと思う。


食事は・・・・・・

ここでも鶏肉を食べたい!

初日の鶏の炭火焼が美味し過ぎて・・・・・・

高千穂でも食べられるみたいだから、それを道の駅とかで買って食べたりとかして、少しでも神社を回る時間を確保する!


先ずは!高千穂神社!

ここはアクセスが良い場所に在る。

駐車場も在って行きやすい。


「でかいなぁ・・・・・・ ここが古来から在った神社って、凄く感じさせてくれる・・・・・・」


でっかい杉の木が、本当に大きい杉の木が、御神木として在った!うん。でかい・・・・・・八百年?凄いな。

鉄の狛犬かぁ・・・・・・

悠久の時を感じさせてくれる神社だ。




次に!二日目にも来た天岩戸神社あまのいわとじんじゃ

かなり高千穂町中心部から離れた場所に在る。

ここでは、二日目に時間の都合で行けなかった天安河原あまのやすかわらに行こうと思う。

歩いて十分程の細道を行くと、最奥に在る。


「もう死語だけど「マイナスイオンで満ちている!」って感じの清涼感がある場所だな・・・・・・」


これは・・・・・・


「少し怖い感じがする・・・・・・ 何か居そう・・・・・・」


実際に来ないと解らないだろうけど、何か人の力の及ばない存在が、ここに居る様な気がする。

神々や精霊、そんなよく解らないけど、人より力の有る存在、人より上位の存在が、この空間には居そうな気がしてしまう。

凛とした空気が凄い。全身が浄化される気がする。

来ないと解らないだろうけどね!

直ぐ横に流れている渓流も美しく、それらを観るだけでも、十分な観光になる。

岩肌にはイワタバコなど、多種多様な植物が茂り、この地の豊かさを感じさせてくれる。


「良いなぁ・・・・・・ 高千穂・・・・・・」


その後も荒立神社あらたてじんじゃ槵觸神社くしふるじんじゃなどを順に回る。

やばい!パワースポットって言われている神社仏閣を、これまでも何箇所か旅行をした事があったけど、これまでのその神社仏閣と比較して、高千穂に在る神社は、歴史の深さを感じたり、存在感の大きさを感じて、身体全体にパワーを感じる。

まあ、括弧 個人の感想です 閉じ括弧 だけどね。うん。でも凄い。

霊験あらたかって感じが濃密な空間だ。

こんな狭い空間で、長い歴史を持つ神社が密集しているって凄いなぁ・・・・・・


そして、移動の途中で、また道の駅に寄って、今度は鶏の炭火焼を食べたけど・・・・・・

うん。美味い。


お昼には、鶏の炭火焼が美味いと評判のお店でも、更に鶏の炭火焼を頂く、

うん。美味い。旨味が濃い!塩加減も絶妙で、何度でも食べたくなる!

やっぱり宮崎に旅行するなら、この鶏の炭火焼は外せないね。

また小腹が空いたら、どこか美味しそうな所で、鶏の炭火焼を食べようかな・・・・・・


鶏の炭火焼以外では、宮崎名産の野菜をポリポリと食べた。

もちろん そうやって食べられる物をね。

メインは【キュウリ】。うん。瑞々しくて美味い。


「さて、明るい間の高千穂峡ってどうかな?」


車は、あいつに教えて貰っていた、無料駐車場に停める。

夜に行った時とは違い、渓谷の底では無くて、渓谷の崖の上の方に在る駐車場だ。

ホタルの鑑賞だと、渓谷の川面だけだから、崖の上から行くと、目的地までかなり歩くけど、昼間は遊歩道を歩いて巡るのが、観光の目的になるので、崖の上から谷底を目指して歩いても、何も問題は無い。

多くの観光客と、進む順序が逆になるだけだ。


「なかなか観光客が多いなぁ・・・・・・」


行き交う他の観光客も、薄っすらと汗ばみながら、渓谷沿いの小道を歩いている。

凄く健康に良い観光だ。

そして、目に映る景色が、そのどれもが素晴らしい。

巨石巨岩が当たり前で、深い渓谷を飾っている。

その底には深い色を見せる清廉な川の流れ。

これまで見てきた川の景色の中で、今の所 一番 美しい。


ずっと渓谷沿いの小道をゆくと、最奥はホタルを鑑賞する時に、車を停めた駐車場付近になる。

その手前には、マスや【チョウザメ】など、清い水を好む魚が池で泳いでいる。

ボートの乗り場もこの辺りだ。

ボート?乗りません。だって、乗ってる人達の多くは、「爆発しろ!」って言いたくなる様な幸せそうな二人乗りで・・・・・・

うん。男女ね。

えっ?俺?一人。うん。待ち合わせてた幼馴染みは男です。

恋人??うーん・・・・・・ 脳内になら何人でも居ます。


「もうボートに乗ってる男女は爆発しろ!」


と、叫びたい!

我慢しました。はい。喉の所まで出掛かってたけどね。


はぁ・・・・・・

せめてご飯の時には、幸せを感じたいから、夜ご飯も鶏の炭火焼にしよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る