事件の進展

大分県警から佐々木刑事の考えについて返信があった。

内容を要約すると“医者の診療用バッグの旧型であるE31が使われていた”とのことだった。つまり佐々木刑事の仮説が真実であったということだ。


佐々木刑事が管理官に呼ばれた。

「大分県警から連絡があった。東京での調査で被害者の身辺がよく理解できたとのことだった。まだ事件解決まではいっていないが、十分な情報が手に入っているとのことだった。」

管理官は話しているとき終始笑顔だった。

佐々木刑事は体の底から嬉しさが込み上げてきた。


大分県警から電話がかかってきた。

「診療用バッグE31を持っている医者のうち事件時にアリバイがない人が三人いました。これから接点を調べます。佐々木さんの協力の賜物です。」

一方的に県警の刑事が話をしていただけの電話だった。

それでも佐々木刑事からしたら自分の協力が役に立ったと思い、嬉しさが込み上げてきた。

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