第4話 僕に降る雪

今の僕は

本当の僕ではない

以前は友達が多い方だった

あの日から僕は

長いこと拗ねているんだ

誰かにあたっても仕方がないのに

そうでもしなければ

自分の失敗が笑われてしまいそうで

とても小さな自尊心を

守っていたんだ

でもあの日

深々と降る雪を

君と見上げた日から

僕の心は溶け始めたんだ


【narusegoto】

短編『さぼり』

の主人公である僕の心境です

彼は若さゆえに

自分自身の失敗を許せず

苦しんでいます

きっと誰にでもある

”あの頃は笑えなかった話”

いつか”僕”もそれを笑える日が来ると良いのですが

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