専修E判定からの挑戦
占冠 愁
第1話 大学受験って、何?(文系)
作者は東京に生まれ神奈川に育った。
まぁなんの変哲もない首都圏文化に囲まれて育った。
『行動観察』が軸である幼稚園受験には全て落ちた。おともだちにオモチャを貸せなかったらしい。あのときは待機児童全盛期だった頃でもあったわけだが、人生最初の受験は何一つ通らなかった。のち神奈川に転居して、公立小学校に通った。
さて。中学受験を経て、作者は近所の中高一貫校に進学。イキイキ学生生活を送るうちにネトウヨを経て、ついに電車になってしまった。
つまり高2夏まで一切の勉強をせず、趣味全振りオタクムーブをかましていたわけだが、高2になるとクラスが文理別になった。作者は帝政ドイツと鉄の箱が大好きだったため、世界史と地理をやりたくてたまらず、文系に行った。なお当時は工学部志望だった。教師に文系の工学部はないですか、と質問していた。それほどまでに大学受験について無知だった作者だが、2年経たずして現役生になってしまったのだ。
さて、大学受験についておさらいしよう。
文系科目は、英数国理社の5種あるが、理科には4科目、社会には3科目が設定されており、国公立受験生はここから理科2科目、社会2科目を選択しなければならない。
さて、文系科目は以下の3タイプに分類できる。
① 苦手だとどうにもならない教科
・英語 時間と完成度が比例。帰国生と不断努力勢には永遠に敵わない教科。
・古漢 英語と同様。古漢ネイティブなどいないので帰国生はいない分、英語よりかはマシ。苦手なら最後まで苦手。
② 慣れと工夫次第で逆転爆発する教科
・数学 工夫次第。直感も含めた思考回路を、いかに論理的に整理できるか。これにさえ慣れれば成績など1ヵ月経たず急上昇する。爆発型教科。
・現代文 傍線部の前後を回答欄にうまく丸写しして、点数を稼ごう。
・地理 思考力:大、暗記量:少。 何度も演習して感覚を磨くのが重要。
・物理基礎 思考力:大、暗記量:微。数学とシナジー効果。
・化学基礎 思考力:中、暗記量:少。
③ 直前に詰め込む教科
・日本史 思考力:中、暗記量:大。世界史とシナジー効果。
・世界史 思考力:少、暗記量:膨大。地理・日本史とシナジー効果。
・生物基礎 思考力:少、暗記量:中。
・地学基礎 思考力:中、暗記量:少。地理とシナジー効果。
(英数現古漢は必須。理科2科目、社会2科目を選択)
このエッセイは、①が苦手な受験生のための攻略法を説明する。
結論を言ってしまうと、いま英語が苦手な受験生は、本番も英語が足を引っ張ることになる。理由は次章で後述するが、①の失点は免れないと思ってほしい。
また、残念なことに③では差がつかない。みんな同程度取るので。
ゆえに、②の教科で①の失点を埋めるのだ。そして③で差を付けられないように耐える。これが、現役進学した作者が伝える受験攻略法である。
各教科の特性は上に挙げた通りで、教科によっては範囲の重複によるシナジー効果が見込まれる。特に、地理+地学基礎、数学+物理基礎のシナジー効果は膨大であり、一気にアドバンテージとなる。
自分の得手不得手との相性を見極めて、上記科目群から選んで戦おう――というのが、文系受験戦争のコンセプトである。
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