天国探し。@コスパ学園
@hamachi1
第1話 天国探し。
西東京にある最先端の『人間の生きる方法』を追い続ける学園、その名はコスパ学園。
コスパ学園すなわち時は金なり、金こそすべてが学園のキャッチコピー、意識高い系のサイゼん線に触れたくて終は将来に役立つコスパの良い生き方を学ぶためにこの学園に入学した。
委員会を決めるときも情報が一番入りやすい図書委員を選んだ。部活は適度に動く『健康体操同好会』と金はハイパーインフレが起きる前に稼いでおきたいので『10代で億り人同好会』ともまよったがどっちも独学で行けそうなので情報が集まる図書委員に決めたのだ。あぁ〇〇チューブ最強。
コスパ最強、神。レジェンド。世の中金を効率よく稼いだものが勝つんだ。
「学校いかなくていいじゃんと思ったあなた!!!それは嘘、それは死ぬ前の話」とこの学園の司書である神野先生はいった。
神野「もう日本は超高齢化だから未来(天国)のことを考えなきゃならない時代なんですぅ~!それが今のトレンド、最前線」
「神野先生それは学生である僕らに必要なんですか?先生と違って先はまだ長いんですけど」と冷ややかな目でいう終君。
同じ図書委員である響さんがすかさず「でも天国って生きてる時に徳だっけ?いいことしなきゃいけないんじゃ」とか張りのある元気な声で答える。
響さん声が最高、すぐにASMR販売して俺買うから。誕生日ボイスじゃないと出さない?よし確か誕生日は6月…。
終「屁理屈言わせたらさいきょーだな響さんは。」
あぁ発動しちゃったよ学生男子特有のツンツンがもう俺のバカ!
神野「文句は探してから言ってよ。もしかしたらとんでもなく将来いいところに住めるかもしれないんだよ」
終「死んでからだろ」
響「在るかもわからないけど。天国かぁ」
神野「とーにーか-く、人生のコスパを求めてこの学園に入ったんだから図書委員として死んでからもコスパの良い生き方を追求するのは意識高い系の流行最前線!どんどん調べて先生にレポート出してね。絵日記でもいいから」
絵日記は嫌だけどレポート書くよりは日記っぽく書くのも楽かもしれない。日記は毎日書くと精神的健康と肉体的な異変にきづけるからな。人生のコスパ性能も探す情報源が詰まってたから息抜きにちょうどよかったのもある。
でも天国か、考えたことないなまだ十代だし。先生は40代だし。おっといけない先生の年齢はNGか。モノローグだけど。
響「先生終はやる気みたい。顔でわかる。ニヤッとしてる。エロいASMRを〇〇チューブで徹夜で探す時の顔してるから」
あいにくの雨模様で何か新しいことを始めるにはぐたーっとした梅雨の季節。ここから終と響の天国探しがはじまるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます