陰キャにお悩み解決は難しくない!
@Amanojak
プロローグ こんなはずじゃなかったのに
この高校でリア充になってみせる。
そう意気込むのは、華々しい(主観)高校生デビューをこれからする俺、永田大智。
高校生活を充実したものにするために入学前にさまざまな努力を積み重ねてきた。例えば中学生時代クラスの女子に
「永田くんってイケメンでもブサイクでもない中途半端な見た目してるよね。」
と言われた外見は、スキンケアや髪型などに気を使って雰囲気はイケメンと言われるくらいにはなった。(と思う)
その他にも運動やもちろん受験があったので勉強を自分一人で頑張った。
そう一人で頑張ってしまったのである。
そのためリア充になるために、特に重要なコミュニケーション能力をきたえないまま高校生になってしまった。
当然コミュ力のない俺がリア充になれるわけがなく。入学から二週間がたち、ある程度グループができてしまったとき俺は見事に陰キャグループに所属してしまった。
俺は、教室の中心で大人数で喋っている陽キャグループを見る。
そう俺は本当ならあの中にはいってたのしくやっていたはずだったのだ。 そう心の中でぼやいていると、
「おはよー永田」
小さい声で挨拶してきたのは、藤原直樹。俺と同じグループの一人である。ちなみに陰キャ。
そして何も言わずに席に向かったのは、久保康平。こいつも俺と同じグループのひとりである。言わずもがなこいつも陰キャ。
今、俺はこの二人とよく一緒にいる。
最近はまあまあ楽しく過ごせているので、もうこれでいいかと思っていたとき、突如その瞬間は訪れた。
「今日の放課後、図書室にきて。 」
と急に背後から話しかけられた。
ぼーっとしていてはっきりと顔は見られなかったが後ろ姿だけで分かった。
遠坂結衣さん。
入学からわずか二週間で顔と名前が学年全体に知れ渡るほどの美少女。
そんな彼女に放課後に呼び出し。
うっはーやばい。興奮してきたー!!。
おっと、失礼。
しかしヲタクなら、現実でこんなことが起きたら興奮せずにはいられないであろう、そうだろう。
いや待てよ。これは陽キャどもの罰ゲームで告白みたいなノリなのか。そうなのか。
こうして、さっきまでの興奮はどこえいったのか。不安になりすぎてこの日の授業はほとんど頭にはいってこなかった。
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