悪の総司令はお腹が痛い!長い会議を耐え抜けろ!

悪の総司令。それは威厳ある地位。規律のある組織の為に

重要事項に目を通し声あるところに耳をそばだてて

労務管理で残業させない様に自らが書類に格闘したりと

実は神経質にお仕事をしないといけないのだった。


だが、部下たちからはそんな総司令は机で指組んでサングラスの奥から

死んだ目で睨んでいる。そんな不愛想な人間にしか見えないのであった。

彼にだって思春期の息子さんだっているし、奥さんが怖かったりもするのだ!


製麺機ソヴァシリーズ量産における麺類補完計画イベントにおいて

多大なる戦績(業績)を納めている特殊機構ナーフは

全国各地で麺イベントのコラボを展開して

人々の胃袋を補完していった・・・


そんなこんなで上手い事やってたのだが

ある日、余り物の冷麺を勿体ないから食べた悪の総司令

日方井ひかたいゲンゴロウは

それが期限切れだった事に調理してから気付いてしまう!

案の定お腹にインパクト!


「あー、通りでツユがあめってた(腐ってた)と思ってたがぁ・・・」


悪の総司令の体内に緊急事態・・・

日頃からストレスでやられている胃腸の隔壁が24番装甲まで破損!

まさか・・・暴走!?

悪玉菌とコラボして残酷な神話が始まってしまう!

既に会議が始まっていてポーカーフェイスを気取るしかない。

しかし、脂汗流したいし何だったら寒気までする。が・・・


「今日の日片井ひかたい司令、武者震いしてるな」


「あぁ、今期の売上でシオカワの支部長になれるかもしれないからな。」


既に第二波、そしてサードなインパクトまで起ころうとしている。

そんな事を知らないまま、周囲の会議は進んでいく・・・


「そして、これからの戦略的展開において大事な事項に置きましては・・・」


(まだ会議終わらないのォォォ!!??)


お腹が痛い時間と言うのは2時間ぐらい体感していても

現実では10分ぐらいしか経っていないのだ!


迫る、フォース的インパクト!

心よ原始に戻ってくれ!秘密の薬で想い出の沖へと運んでくれ!


「ここで、日片井ひかたい司令から、緊急発表があります!」


え?なんだっけそんなの・・・あぁ、何か新兵器の発表だったな。


「司令でも汗が出る程凄い計画か・・・」


立ち上がり、眼鏡をクイっと持ち直し、リンカニックな髭を撫でながら一言。


「そう。我々は手に入れなければならない。私がそれを・・・どうにかしよう。

・・・フッフッフ・・・」


立ち去る総司令。


「あれ?今日は会議終了何ですかね?」


「あの人、秘密主義と言うか匂わせ発言好きですよね。

 結局中二病っぽいんだけど。」


「まぁ悪い人じゃないんだけどねー。悪の組織なのに」


既に怒りの日のテーマに添えてアディショナルめいたインパクトが迫る!


「まさか、改造人間向けの薬剤が役に立つとは・・・決壊を免れた。」


機転を利かせてトイレに間に合った悪の総司令であったが

自らは単なる人間の為、怪人用の薬を使った副作用で怪人化してしまい

なんか目に厳ついゴーグルみたいなのを着けないと生活出来なくなったため

より部下から恐れられる様になってしまったとさ。

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