前略:光の国から・・・大事故を救えセンターGUY!

ウルトライダーの謎エネルギーは時に宇宙から飛来します。

この地球に生きてる以上、雷に打たれてしまわれる確率も

宝くじ一等に当たるぐらい確率が低いですが

謎エネルギー飛来により不幸な事にも人とぶつかるケースだってあります。


ほら、今夜も流星が一つ落ちて・・・ドガーン!と

会社帰りの戦闘員の方に落っこちてしまう。

光の国から何のために来たのでしょうか?

いけませんいけません!こういう時こそ過失ぶちかましの刑です!


そこは光に包まれた謎空間。ここで事故の際にはよろしくない

安直な示談が行われようとしていた!

大体、彼らは事故で市民とクラッシュしたら

謎パワーを与えて五体満足で蘇らせた事を良い事に

一円も支払わずに説明責任を逃れる不逞の輩なのだ。


「あ・・・俺は一体・・・」


「申し訳ないが、お前とウルトラ衝突して大事故でお前は死ぬみたい。」


「他人事みたいに言うなよ!お前が悪いんじゃん!?」


「ついでにいうと、俺も首のムチ打ちでウルトラやばいみたい。」


「そっかー。って俺死んじゃうんじゃん!?どうしてくれんの!?」


「ウルトラの命をお前に預けて同化させる。お前はウルトライダーに・・・」


待て待てーい!これはいわゆる交通事故!シオカワの管轄の中で

謎エネルギーの爆発災害など言語道断!示談で済ますワケが無い!

平等を愛するセンターGUYは過失割合の算定を正確にする事により

保険事故の処理を円滑に進めるのだ!


「ナーッハッハ!光の国からなんとやらの為にご苦労な事だな?」


「どうでも良いけど、その右半身だけのコスチューム何なの?玉袋出てますよ?」


「何ぃー?(ゴソゴソ)おい光の?お前

 こういう事をどうかしてると思わないか?」


「え?・・・ぁあ、はい。」


「そう!してるぜ!」


センターレディーズカモ―ン!

レッツダンシング!

ヒーローが事故!示談で誤魔化す!本当に五分五分なのかぁ~!?

蘇生するならいいんだけれど本当に五分と五分かぁ~!?

(キメポーズ)


「えぇ・・・」


「まぁ、ウルトライダーになるにしてもこちらの

 闇落ち保証書にサイン頂いて、市役所に提出して下さい。

 シオカワの賠償責任保険で賄えますので・・・」


「あっ、はいすいません。って闇?どういう・・・」


「そうしないと、警察に光の国の住人、轢き逃げ!

 って指名手配されますよー?まぁ謎パワーで蘇生してあげてねー。」


「は、はい・・・」


「ナーッハッハ!正義の芽をまた一つ悪の手で懐柔しましたよ!

これぞ七三分けのバランスだ!」


「センターレディーズ、カモ―ン!・・・

 ぶっちゃけ、塩河さんの方が良いって思う子、手上げてー?

 ・・・全員かよ!?解散ゥ!」


センターGUYはこの世の保険事故を公正に捌くべく

今日もメンタル面がボロボロになりながら街の過失割合と戦うのだった・・・

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