怪人だって変身したい!フォームチェンジにサービスを!

初代ウルトライダー達が駆け抜けた昭和から

ある程度シオカワが復興を遂げる事が出来たのは

21世紀前後のロストヒーロー世代・・・

ヒーローが少なかった期間があったからこそどうにかなった話ですが


21世紀初頭に再び平成ウルトライダーが隆盛を極め

よりにもよって一人のヒーローが戦局に応じて

様々なフォームチェンジをして強烈な武器を使用し

街への損害規模が昭和のそれより苛烈になってしまう・・・


よって、シオカワの怪人研究部門も

怪人一人で複数のフォームに変身できるようにする改良を施し

現在まで上手い事やってきたワケですが・・・


「こちらの雷撃態の時にですねー。災害補償が別途で掛かるんですよー。」


「え?じゃあ爆炎態の所も?」


「あっ、これは爆発保障の範囲内になりますので費用は嵩みません。」


契約更新に際して保険料の変動があると言うのは

自動車保険でもよくあることですが

怪人とて例外ではありません。

時と場合によって、似たり寄ったりの事故でも態様によっては

適用外なのが損害保険の難しい所。それをお客様に分かりやすく説明し

プランニングする事に精進しなければ生き残れない!


雷、炎の力を状況に対応して使用する九論木くろんぎ軍団社の

幹部怪人、ダグルさんにはオールラウンドな活躍を期待できるのですが

パワーの使い道を誤ると市民のインフラに関わる事態になりかねません。

そんな事いったら毎回爆発してるだろお前らと言われますが

アレは安全確認、リスクの算定を行った上での計算ずくの行動なのです。

あくまで町に損害をもたらしてるのはウルトライダー。良いね?


サービスをアピールする為にもお得感を見せるのが営業の腕の見せ所。

別に全体の保険料が高くなるワケでは無いと言う所を

ご理解していただかないといけません。


「ですが、これまでの戦績、戦闘での安全確認等が優秀ですので

 ケガの保険の納付額は幹部クラスのそれよりもお安く出来ます!

出力が高い怪人さんでも対物対人損害は無制限で保障しますねー。」



「「・・・・・」」


ここは営業テクニックのスキル「沈黙サイレントクロージング」を発動!

営業マンこそフォームチェンジ、セールスの手を変え品を変え

「いかがなさいますか?」と言った雰囲気を出して

交渉のテーブルを進めるのです。普通、沈黙とは気まずいモノ。

それを普段血に飢えている幹部怪人さんを相手に行うのです。

しかし、しつこさを出さずに相手に考える時間を与えると言った

心理的なセールス効果があるのだ!

交渉に於いて重要なのは緊張と緩和の心理学的コンビネーション。いいね?


「まぁ、塩河さんもよく考えて下さってる様なので

 今後ともよろしくお願いいたします。」


こういった会話ではタイミングを間違えると

「これは何の話題なのですか?」と不信感を与えられかねません。

営業では相手の視点に立ち、相手が次に何を知りたいか

常に物事の先まで考える様なアプローチを行わなければなりません。

怪人共済では常に現場の最前線に立つ怪人、戦闘員の目線に立ち

街で繰り広げる戦いを手広くサポートしています!

優秀な怪人だからと言って高額負担契約を繰り返していては

凄まじき戦士の芽を摘んでしまい、ウルトライダーに対抗出来なくなります。

能力の強化にあたって保険料の見直しをしたいと言う怪人の方は

営業、現場サポート担当の塩河迫シオカワセマルにご連絡ください!

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