メタル怪人衝突事故!センターGUY再び現る!!
今日はメタル怪人マジンダー兄弟が子供たちの登下校の見守り活動を行っていたが
「待てーい!子供達を攫おうとするシオカワの怪人ども!成敗!」
何を勘違いしたのかは知らんが
暴れん坊ウルトライダーヨシマサの登場だ。
彼は刀を使って高い戦闘力を誇るマジンダー兄弟を持ってしても
一歩も下がらない。普段はアルバイト青年を装っているが
裏の顔は大企業の社長なんだからこの街の勢力図も脅かされっぱなし・・・
ガキィン!ドギャアン!と安っぽい火花が散るが
これは特撮的なエフェクトではない。良いね?
このウルトライダーは愛馬と称してバイクで怪人を跳ねるのが必殺技。
マジンダーの片割れが跳ね飛ばされると二体が衝突し
粗大ごみの日の家電の山の中へと弾き飛ばされる。
キック的な攻撃で吹っ飛ばされるなら爆発担保保障のタイミングを計りやすいが
最近のヒーローのビーム系とか斬撃系での爆破撤退は難しいのだ・・・
まるでロボット怪人が社会のゴミと言わんばかりの暴挙!許せんっ!
ウルトライダーヨシマサは満足して帰ったらしい。
トドメを刺さない良心的なヒーローとは言え、まったくいい加減なヤツだ。
「いたた・・・おい兄貴。大丈夫かよ?」
「かなりやられちまったなぁ。板金出してもらうかなぁ。」
「俺は・・・ぶつけられた衝撃で身体の半分壊れた・・・
もうダメかもしれねえ・・・」
「弟よ!しっかりしろぉっ!」
機械怪人がピンチに陥ってるその最中、子供達からの通報で
保険事故の公正な過失割合を重んじるセンターGUYが
現場へと駆け付ける。この不平等な社会で平等を訴える彼は
相変わらずコスチュームのタイツが右半身だけなので
左半身は全裸なのだ。
「ナ―ハッハ!!お前ら、こういう事故をなんて言うか知ってるか?」
「大事故だろ!助けてくれよ!!」
「『貰い事故』だ」
センターレディーズ。カモ―ン!
レッツダンシング!!
ヒーローにやられお前らが
割に合わないこの不景気 本当に五分と五分かぁ~!?
(キメポーズ)
「その服どうにかなんねえのかよ。左半分裸だから玉袋出てるぞ。」
「なんだとぉー!?(ゴソゴソ)ところでお前たち。
片方のマジンダーはかなり危険な状態だ。一つ良いプランを提供する。」
「あるのか!?何でもするから兄弟を助けてくれ!」
「勿論、ヒーローにやられた時はヒーローが全部悪い。
今回は怪人再生プランの適用でお前ら兄弟怪人。
身体がメカで出来てるから合体させる事により
今後お前らが納める保険料を半分に出来る。」
「そうか!?合体だな!弟よ!俺達助かるぞ!」
「兄貴、一つ頼まれてくれ・・・」
「何だ!?」
「俺、脳内チップに
『全身タイツ戦闘員ハード調教シリーズ』のメモリが残ってるんだ。
恥ずかしいから消しておいてくれ・・・」
「弟よ!俺もそのオカズは大好きだから気にするな!男だから仕方ねえだろ!」
こうして、マジンダー兄弟は修理の為に合体手術を施し
マジンダーWへと進化を果たしたのだ!
「ナーハッハ!幹部から高い保険料を頂戴し
戦闘員の負担を軽減する!なかなかに
こうしてセンターGUYは保険事故をまた一つ穏便に収めた!
しかし、彼の玉袋は踊る度にハミ出すので
センターレディーズからは不評であった・・・
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