背徳のパラドクス ~ AIをとりもどせ!! ~
武論斗
プロローグ
わたしはしがない物書き。
ライターでもなければ、翻訳家でも脚本家でもない。
始めっから、そう、物書きを趣味と自認した当初から、わたしの書くそれは全て
当然だ。
小学生の内から
いや、この説明はちょっと違うな。
先に白状しておこう。
そう、わたしは“
ありもしない、経験した事もない絵日記を書き連ねた。読んでもいない読書感想文を認めた。思ってもいない、考えてもいない、検証さえした事のない小論文を書いた。アンケートにさえ、虚構を記した。
学校に、先生に、講師に、あらゆる人々に、わたしは虚構を認め、提出、読ませた。
わたしは、作家、なのだ!
そう、職業作家ではない、生まれ持っての作家――
職業として、
わたしは金の為に書いている訳ではない。
わたしと
わたしは物語を紡ぐ“創造主”なのだ!
――狂っている?
嗚呼、分かっているさ。
どうしようもないくらい分かっている、普通じゃない。尋常じゃない。
何故かって?
君は“
わたしは、――
ある!!!
無神論者のわたしが
手品、魔術、奇術、
果たして、わたしは始めから
それとも、この奇蹟が切っ掛けで
今となっては
いや、興味がないってのは、君がだよ。わたしが嘘吐きだったのか、嘘吐きになったのかなんて、どうでもいい話だろ?
――
もし良ければ、少しだけ君の時間をわたしに分けては
そんなに手間は掛けさせない。
ほんの少しだけ、
おっと、その前に。
気をつけてくれ
わたしは嘘吐きなんだ。
どれが嘘か
な~に、すぐに分かる。
本当であれば君の
それだけ。ただのそれだけ。
勿論、
ただ、今は読み進めてみるのが良いかと。
そうさ、存外悪くないもんだ、
踊ってみないか、わたしの
翻弄されてみないか、わたしのように。
冷め切ったあの時のような、乾いた
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