<<010 美少女からお願いされた世界だって救ってやるよ




 私は別に恋愛投票とかどうでもいいんだよ?


 りょうくんを置いて私は家の中に入る。


 扉を閉めて玄関でりょうくんとの昔の事を思い出す。


 りょうくんの事は信じてるから。



「ねぇ、りょうくん助けてよ」


「ぐじぐじしてんじゃねぇ!」


「だって〜」


 りょうくんは何時も私が頼むと困ったような顔をした後は絶対に口にしてた言葉があるんだよ。


『なんとかしてやる』


 小さかった私は何時もりょうくんに助けられていたと思う。


 運動も勉強だって何時も努力して一番になるりょうくん。


 私が迷子になった時も、私がイジメを受けた時も、私がめそめそと1人で泣いてた時も、私が......私が何時も1人な時もりょうくんだけが傍に居てくれたんだよ。


 颯爽と駆けつけてくれる、私に手を伸ばしてくれるりょうくんは私の王子様。


 りょうくんがやろうとして出来ないことはないんだよ?




 フミカと別れた後、俺は帰宅してすぐに眠った。


 いつものように目を覚ますと。


 何時もなら起こしに来てるはずの時間にフミカは来ず、俺はベットから立ち上がり支度して学校に行く。


 こんな時間にゆっくりと学校に行くなんて久しぶりだな。


 そんな事を思いながら俺はバスに乗り学校に向かう。


 バスに揺られながらスマホをポケットから取り出す。


0401 名無し 2021/04/25 07:21:32

ヤンデレ美少女が恋愛投票とやらでイケメン君と付き合う事になった。


0402 名無し 2021/04/25 07:21:40

<<401

それは良かったな、もうヤンデレ美少女から逃げるとか嫌われるとか考えなくていいじゃん


0403 名無し 2021/04/25 07:22:10

そしてヤンデレ美少女は俺が何とかしてくれると思ってるらしい


0404 名無し 2021/04/25 07:22:16

<<403

お前はどうしたいんだ?



 俺がどうしたいか......か。


 このままフミカを裏切るように何もしなければ本当に最初から考えていた嫌われる計画もすること無く、フミカは離れて晴れて相応しい者同士が付き合う事になる。



0405 名無し 2021/04/25 07:22:30

一つだけいいか?

この学校は生徒会と生徒の合意があればある程度の規則の改変が出来るだけど......今回のは不純異性交遊の改変。


もし反対意見があれば止めることが出来る。


0406 名無し 2021/04/25 07:22:46

<<405

なるほどな、矛盾だな


0407 名無し 2021/04/25 07:23:10

<<405

わかりやすいな! 動く理由が欲しいって事だろ。


俺なら美少女からお願いされたらってだけで世界救ってしまいそうだけどな。


0408 名無し 2021/04/25 07:23:18

<<405

お前は相応しい者同士が付き合えばそれでいいって思ってるみたいだけどな、俺は違うと思うぞ。


男になれ!


0409 名無し 2021/04/25 07:23:25

ありがとな皆、しょうがないから今回は美少女を助けてやることにする。


また、好感度上がりそうだから嫌われる作戦頼むぞ。


0410 名無し 2021/04/25 07:23:30

<<409

任せとけ!



 ちょうど良くバスが学校前で止まり、スマホをポケットに閉まってバスを降りる。


 さぁ、どうやってイケメン君からフミカを助けるか。


 またアイツに目をつけられるのか......嫌だな。


 頼まれたら仕方ない!


『まぁ、なんとかしてやるよ』




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