めがね(高校生)

 日曜日で高校は休み。

 A子の部屋にて。

 鏡の前に立つA子、ベッドで寝転ぶB子。


 A子「どうこれ」

 と振り向く。

 B子「あ、メガネだ。どしたの」

 見るとA子がメガネをかけている。


 A子「オシャレメガネだよ」

 B子「うん、いいね。なんだか知的な雰囲気が出てる」

 A子「メガネなしとどっちがいい?」

 B子「うーん……たしかにメガネもいいけど、どちらかをずっとならいつものA子がいいかな。たぶん私は、たまにかけてるのを見るのが好きかも」

 A子「なるほど。いつもメガネの子がたまーに外すのを見るのが好きな感じね」

 B子「それそれ。逆だけど同じ感じ。……って、もしかしてクラスのメガネの子をそういう風に思って見てるんじゃないでしょうねー。あ、実はメガネの子のほうが好きだったりしてー」

 A子「なぜこの流れに……。たしかにそういう瞬間は好きだけどさ」

 B子「これはプンスカだよ」

 A子「でもどんな瞬間でも好きなのは、B子だけだよ」

 B子「よし許そう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る