ホット・アイス(社会人)

 会社のお昼休憩。

 休む時間は自由で、A子はB子のデスクへ向かった。


 A子「夏なのにホット飲んでんの?」

 声をかけるとB子は隣を向く。

 B子「あぁ、うん。ペットのフタがオレンジだしわかるよね。スーパーで安くなってたから昨日買ったんだよ」

 A子「ははぁーん、冬に余ったホット専用のやつを冷やして安く売ってるんだね。でもそれっておいしいの?」

 B子「うん、おいしいおいしい」

 A子「ホント~?」と首を傾げる。

 B子は笑みを浮かべA子を指さし「ホット」

 A子「うわ寒っ、心がアイスになりそう」

 B子「A子の視線が冷たい……でもそれも悪くないかな」

 A子「ホットにもう……」

 ※「ホントにもう」


 B子「あ、お昼いこっか」

 A子「おっと、そうだった」

 立ち上がるB子。

 歩いていく二人。


 B子「で、ホットにもうっていうのは?」

 A子「いいでしょっ。はい歩く歩く!」

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