第90話 三日坊主を脇に置き(9月13日)

 三日坊主が三月坊主を名乗れるほどまでに成長したということだろうか。

 ここまで来るとあとは三年という区切りになるが、流石にその前に体力が尽きるだろうと思っている。

 まずは百話に向けて日々の食と出来事に向かい合うだけである。


 思い返してみると、本作を書くようになってから様々な出来事に目を光らせるようになったと思う。

 それと同時に自らの食生活がいかに仕事によって左右されるのかも確かめることができ、非常に有意義であったように思う。

 これから秋にかけては旨いものが揃ってくるため、もう少し多くの物をいただければと思うのだが、私の技量と余暇がどこまでそれを許すのか。

 いずれにせよ、一日一日を大切にするより他にない。


 そう言いながら、飲み過ぎたためか今日は幾分か目覚めが悪かった。

 せっかくの休みをこのような形でふいにするのをそろそろ改めねばと思いつつ、そうした部分が変わるのにはもう少し時間が必要なようである。

 成長なのか老化なのか分からぬ歳となりつつあるため、果たしてどこまでできるかは分からぬが、私ももう少し抗ってみたい。

 酒を飲みながら書くのはいかがなものかと苦笑しながら。


【本日の出来事】

◎パチンコ店でワクチン集団接種 大阪

 珍しい接種場所もあるものだが、運営自体がやりやすかったかが気になるところ。

 通路にそれなりの間隔があればいいのだろうが、なければ移動が面倒であったろうなと思う。

 まあ、この日は台を探すような動きもなかったであろうから、問題はあるまい。

 まさかに別の物を打っていた者はあるまいが、打てたとすれば十五分の待機では足りなかったであろう。

◎藤井聡太二冠 叡王位を奪取

 羽生九段の登場した際に、天才を生涯でもう目にすることはないだろうと思ったものだが、事実は正に小説よりも奇である。

 しかし、故米長永世棋聖の言を借りれば「どの世代も通る道」であるのかもしれない。

 そして、若き新星による怒涛の中で闘い続ける木村九段を私はひそかに応援している。

 無論、羽生九段のタイトル通算百期も期待しているのだが。


【食日記】

朝:おじや

昼:ヌク

夕:松茸とエリンギのフライ、エリンギとベーコンのバター炒め、間八の刺身、日本酒

 松茸のフライは故池波正太郎氏の好物であったようだが、なるほど咽返るような松茸の香りと食感が非常に素晴らしいものであった。

 松茸は酢橘と衣の塩胡椒で十分であったのだが、エリンギの方はソースをかけていただくとこれもまたたまらない。

 よろしければ是非ご賞味を。

他:おーいお茶

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