第31話 夜空を駆ける(7月16日)
久しぶりに夜明けを前にした道を車で走ったのだが、日付の変わる前後よりもなお強引な運転が目立つのは面白かった。
普通車も走るのだが、大型車の割合が高くなりがちで、それが急な車線変更や急いた運転をするのだからたまったものではない。
私も人様にどうこう言えるほどの安全運転をしているとは言えぬかもしれないが、君子危うきに近寄らずとはよく言ったもので、この時間帯の運転は無理をせぬことが第一である。
ただ、以前山陽道のサービスエリアで、普通車の駐車場にトラックが並び休息できなかったのは流石に参った。
その頃は積み荷の燃料サーチャージを喧伝していただけに、白眼視したのを今でも覚えている。
確かに物流を支え、劣悪な環境で働いているのかもしれないが、これではただただ後ろ指をさされるばかりとなってしまう。
一滴の汚水が混ざったワイン樽は全てが汚水となるとするのは言い過ぎであるが、仲間のためにも差し控えるべきところはあるだろう。
それと同時にこうした事情が改善されるのであれば、運送費の増大とその価格への転嫁も歓迎したい。
トラック協会の深夜に目を癒すロゴマークを見て恐怖や憤りを感じるのか、それとも感謝と敬意を示すようになるのか。
昨年からの騒ぎで繁忙になっているからこそ、ここ当たりのある運転手は今一度、褌を固く締めて考えていただければ幸いである。
まあ、そのような気概を持つ方は他者に危害を加えず、そうした同業の様を憎々しく思っているのかもしれないが。
【本日の出来事】
◎宇治川の鵜飼い 二年ぶりに実施
芭蕉の句「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」は長良川の鵜飼いの情景だが、これほどまでに鵜飼いの表情を思い起こさせるものもない。
平安の世より続くこの在り方をいつかは目にしたいものであり、無常とは言いながらこの知らせに胸を降ろしたのは我ながら強欲である。
◎「没後四十年 横溝正史展」開幕
金田一耕助シリーズを残した名作家であるが、個人の書簡が発見されて公開されるというのはどういった気分なのだろうか。
私は死後にツイートなどが発掘されれば化けて出かねないのだが、そのようなことがあれば伝奇的な作家となってしまう。
【食日記】
朝:ヌク
昼:鶏メンチカツバーガー、牛メンチカツバーガー
夕:ヌク
他:モンスター、タリーズブラック2、おーいお茶、カフェオレ
これはカフェインの過剰摂取が過ぎる。
モンスターも初めて飲んだが、好奇心でエナジードリンクを立て続けに飲むのは今日までとしたい。
変換ミスで「したい」が「死体」と出たというのも印象的であり、せめて「肢体」などと出て欲しかった。
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