第23話 酒論抗論(7月8日)
西村大臣が指示に従わぬ酒類提供店に対して様々な処置を行うと息巻いているようだ。
やれ酒販店に取引停止を求めるだの、やれ金融機関に融資停止を求めるだのやりたい放題とはこうしたことを指すのだろう。
何を意図した行いなのかとんと検討もつかぬのだが、始まりの問いとして酒の提供を控えたところでどれほど感染防止に役立ったのかの検証を行うべきではなかろうか。
発生した直後の昨年であればまだ話は分かるのだが、既に一年以上が過ぎてそれなりに情報は集められるはずである。
それとも、飲食店を締めあげることが主目的というのであれば、それは間違いなく見事な効果を得られるだろう。
たとえそれが自らの椅子を失う結果となったとしても、我々の与り知らぬことである。
深夜のコンビニで酒を買い、その駐車場で大声で話しながら飲むような輩も散見される。
私も外で酒を飲むのは好きであるが、それも時と場合によるというものである。
このような時世であれば一人であってもそれは野暮であるとし、控える理性は持っているのだが、そうした理性の利かぬ者もいる。
ただ、その後ろに飲食店の怨嗟が立ち上るような気がしており、さらにその奥には理性を失った傲慢があるようにも見える。
権力に酩酊するのであれば、それはこの上ない野暮であろう。
【本日の出来事】
◎IOCバッハ会長来日
拝啓 バッハ会長
長雨の候、会長におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
欧州の乾燥した夏場とは異なり、温暖湿潤な日本ではさぞ息苦しいものと拝察いたします。
紆余曲折ありながらも開催に漕ぎ着けそうではありますから、無理を押してでもということではあるかもしれませんが、どうかご自愛くださいませ。
なお、来崎のご予定と伺いましたが、長崎は前市長が二代続けて鉛玉に降られている土地にございますので、お越しの際は十分にお気をつけください。
◎五輪首都圏で無観客開催へ
宮城などでは観客を入れて開催するらしいが、欧米諸国から見ればこの感染者数で観客を入れぬというのは理解に苦しむのかもしれない。
ツール・ド・フランスや大リーグの映像など見れば、それなりの観客があるように見えるが、感染者数を割合で見れば日本よりも多い。
その差異について説明が必要であるのかもしれないが、そこに気を割く者がいるかさえ見通せぬのが滑稽であろう。
【食日記】
朝:カフェオレ
昼:ごつもり醤油、ツナマヨおにぎり、野菜ジュース
夕:唐揚げ、牛蒡の肉豆腐(〆にちゃんぽん麺、玉子、葱)、日本酒2
牛蒡と牛肉の鍋は拙著でも一度紹介したことがあるが、本日はその応用編と相成った。
小鍋で牛肉を煎り付けたところへ笹垣の牛蒡を加え、酒、出汁、砂糖、醬油で単純に味をつける。
そこへ豆腐を加えて煮込めば酒がいくらでも入る。
他:タリーズブラック1、おーいお茶1
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