第6話 批判と称賛(6月21日)

 とある中国系の小説投稿サイトからお呼びがかかった際に、私は一つの質問を投げかけた。

「政府批判をすることもあるが、それは構わないか」

 担当者からは流石にそれは不味いかと思いますというお返事をいただいたが、私なぞ基本的に批判精神の塊であるためどこかにぶつかっては砕けるを繰り返している。

 別段、作品を上梓できればどこで描いても良いとは思っているものの、下手な物語では政治批判に繋がる内容が出てしまうので、今のところそのサイトへの投稿は行っていない。


 私が様々な作品を書くにあたって、全てが批判の対象であり、全てが称賛の対象である。

 政治の話に限ってみても、どこかの国を礼賛することもどこかの国を批判するのも自由であると考えているため、同日に一国をその両面から論じることさえある。

 節操なしと言われてしまえばそれまでであるが、政治はあくまでも人間の行うものであって、十かゼロかという結果には成り得ない。

 その中で合格点となるところを探っていくのが基本的な姿勢であるべきと考えているのだが、これは中々に難しい。

 結果として批判的な内容にのみ寄りがちとなってしまうというのは我ながら反省すべきことだろう。

 とはいえ、今日もまた「今日の出来事」が批判ないしは皮肉めいたものばかりとなってしまった。

 明日は少しでも明るい話題を出せればと思う。


【今日の出来事】

◎東京五輪観客最大一万人にて開催

 収納可能観客は一万人であっても、外国からの観客受け入れは止められている。

 果たしてどれほどの割合で埋められるのか、少々気になるところでもある。

 ただ、この件について学生を授業の一環として動員するのは明確に反対である。

 こうした観戦は自由意思に任せられるべきであり、強制するものではない。

 ただ、これを学徒動員と評した人もあるが、それは少々本質から外れるようた。

 むしろ、ワクチン接種予約をネットからできない高齢者のために、大学生が役場職員の代わりにお手伝いを行ったという方が余程に学徒動員に近い。

 本来であれば、自治体が金をかけて行うべき事象である。

 どうやらボランティアというものは金科玉条として掲げられるものらしい。


◎東証急落 九三五円安

 株価が二万八千円台あるという報道がされても、それと生活が直結するには少々の差がある。

 株価だけはインフレーションを起こしているのではないか。

 これに比例して給与が変われば良いのだが、就職してこの方、そのような恩恵にあずかったことはない。


【食日記】

朝:フルーツグラノーラ

昼:ヌク

夜:餃子、ウィスキーお湯割り5

他:ギャバ5粒

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