第3話
「エミール様、そう言えばこの牧場で販売されている【勇者シルバーグッズ】を作っている商会、ボルネオール家が出資なさっているのですって。
ご存知でした?」
えぇ…よく知ってますよ。
【勇者シルバー】はあの友人の妹の飼い猫ですから、
周りを見ると殆どの人が【勇者シルバー】の猫耳カチューシャをしています。
サーラにも入場して直ぐに、購入してあげました。
しかし私は購入していない……
何故なら先日、この牧場でのデートの為に友人達から【特別製の猫耳カチューシャ】を貰ったのです。
私の髪色に合わせて茶虎柄。
コレがまた、優れ物で【索敵】【聴覚拡張】【自動防御】(対物・対魔法・対スキル)【緊急通報】といろいろ機能がついているのです!
これだけ沢山付与されている魔道具は、もはや国宝級でしょう。
出来れば普通にブレスレットとか、普段から使える物に付与して欲しかったですね。
だって、ほぼこの牧場でしか使えないじゃないですか……
せっかく作って貰ったので、少し恥ずかしいですが付けてみましょう。
これでサーラとお揃いです。
話しをしている間にパフェとガレットが届きました。
瑞々しいフルーツと名物のアイスクリームが乗っていて、とても美味しそうですね。
私がガレットを食べているとサーラが、チラチラとこちらを見てきます。
どうやらガレットが食べたいようです。
「サーラ…こっち向いて。ハイ、あ~ん♡」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに口を開けてガレットを食べるサーラ。
可愛いなぁ♡
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