第7話 襲撃されて・・

街道の横の森の木陰から

十人以上の鎧を纏った者達が現れた


「くく…聞いていたぞ あの血も涙もない冷酷で残酷なアジェンダが

お前のような小娘に、たいそう御執心だ」


「我々は奴に惨殺された反乱軍の生き残りだ

たっぷり可愛がってやる 死体は街道に飾ってやろう」


王の部下が戦うが 多勢に無勢 店の者達も逃げる間もなく殺された


王の部下の一人が 息絶える前に この窮状を知らせようと

魔法の伝書鳩 それを使おうとするが 後少しで息絶える


アリシアは近くにある 壊れた小屋に連れて行かれた


「!」「まずい」

「俺は アリシア姫の処へ」「了解だ」

長い髪の少年は 浚われたアリシア姫を追い

少年と黒猫耳の少女と少年は 慌てて 息絶えた部下の一人の傍に


魔法の続き 小さな紙きれが変化して 発光する伝書鳩となる


「いやああ!」泣き叫ぶアリシア


「くく…聞いていたぞ あの血も涙もない冷酷で残酷なアジェンダが

お前のような小娘に、たいそう御執心だ」


「我々は奴に惨殺された反乱軍の生き残りだ

たっぷり可愛がってやる 死体は街道に飾ってやろう」


「いやぁ 離してぇ」



押し倒され服を破かれる

「やめて!いやよ!」


あ…もう駄目 心の中で叫ぶアリシア


物陰に潜んだ 長い髪の少年は 剣を抜こうとする


彼を押しとどめる手が伸びて 

振り返ると短い髪の少年が赤い瞳をきらめかせ見ていた


「安心しろ もう大丈夫だ」「え?」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る