ご主人様を助けなきゃ!

私は犬である。名前は、タロー。

私のご主人様は、若い男性である。昼間は外に出ていることが多いが、朝は散歩を欠かさずしてくれるし、夜は一緒に遊んでくれる、なんとも良いご主人様である。そして、この家には多分もう一人いる。なぜ多分かと言うと、私は姿を見たことがないからだ。その女の声だけが聞こえてくる。そうしてその声が聞こえると、ご主人様は決まった部屋に移動をする。その先にいるのかと思い着いて行こうとすると、止められてしまう。ちなみにその部屋の先に行ったことはあるけれど私がいく時には女は居ないのだ。だから今まで見たことがなかった。

ある日ご主人様が目の前で倒れてしまった。さっきまで元気だったのに。焦ったが、そういえば女がいたのだと思い出したのだ。急いでいつも女の声がする方へ助けを求めたのだが、うんともすんとも返事がない。

もうダメか、、そう思った時、女が反応してくれたのだ。


お風呂が沸きました!

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400字以内のショートショートのお話集 ねんこぐま @Nenkoguma

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