私がやります?!

なぞねこ

第1話 お風呂場に登場?!

「あ~、わたしもうダメかも。なんにもマスターできないまま31歳になっちゃったよ。楽器に小説に色々やってきたけどこのまま派遣社員な人生で終わるのかトホホ...」

さきはお風呂の中でぶつぶつ言っている。

「すきなゲームの錬金術師が夢を叶えるストーリーみたいなのを、私が書けたらいいのになぁ。そういえばサンジェルマン伯爵は錬金術師なのかな、科学者なのかな?いつか日本の私のところにやってこないかな。」

お湯に鼻まで浸かって泡をボコボコたてながらさきは黙々と考えていた。

「僕はマッドでウルトラで最強な科学者兼錬金術師さ!!」

大きい声でそう言いながら派手な男が風呂場のトビラを開けて入ってきた。

「いやぁーーーーーー?!ちょーーーー!?なっ!!?」

さきはビビって男に熱いシャワーをかけた。

「ギャァァ!!何をするんだ!!わかった出るから!出ますからやめてください!!」

男は風呂場から出ていった。

さきは心臓のバクバクをなんとか抑えながらゆっくり

おもいだしてみた。

「家の窓と入り口鍵は全部しまっていたし、どうやって入ってきたんだろうあの泥棒?武器になるのはこのシャワーヘッドだけだから、いざとなったら死ぬ気でかかれ私!!」

さきはホースから外したシャワーヘッドを持って風呂場からゆっくり出てタオルを巻いて男を探す。

「キッチンから物音がする!あいつ警察につきだしてやるんだから!」

さきはキッチンでガサゴソやっている派手男に背後からゆっくり近づいてシャワーヘッドで攻撃した。

カチーーーン!!男に当たった瞬間シャワーヘッドが粉々に砕け散った。

「えーーー!このシャワーヘッドすごい高かったのに...。テラバブルで汚れを落とす4万円した超高級シャワーヘッドだったのに...。」

さきはブツブツ言いながら粉々になったシャワーヘッドを見つめている。

「なんか後ろに軽い衝撃を感じたけど君がやったのかい?」

反応が遅い派手男はふりかえってさきに言った。

「もういいから早く出ていってよ!!早く出ていかないと警察に通報するから!」

さきは怒りながらそう言うと派手男にクッションを投げた。

すると凄い勢いでクッションが跳ね返ってきてさきは気絶してしまった。







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