第145話 母の施設での様子 (2)
六月に母が精神科の受診をしてから、デエビゴという薬で様子を見ていた。
その後、独語は少しあるものの、夜間は以前よりはよく眠るようになった。
その薬の影響で、午前中は多少の眠気があるが、昼前には覚醒し広告を畳んだり、プチプチで遊んでいるようだ。
その様子をラインで、写真と一緒に送って下さったりしている。
今のところは、以前に比べて、落ち着きもあるようなので、このままこの薬を継続して服薬することとなった。
面会に行った時も、相変わらずの反応ではあるが、元気そうにしていたので、安心していた。
そんな矢先、十月二十二日、お昼過ぎに母が嘔吐したと連絡があった。
何でも、施設内でウイルス性胃腸炎が流行っていて、そのうちの一人がノロウイルスと診断されたらしい。
日曜日だった為、検査ができないので、二十三日に便が出るようだったら、病院で検査をするとのことだった。
結果は二~三日かかるため、それまでは個室で対応するとのこと。
現在は、発熱はなく、ベッド上で「んーー」と声を出しているとのこと。
又、転倒リスクのため、四本柵の対応にするとのことで了承する。
又、この施設内のウイルスが落ち着くまでは面会も中止となった。
十月二十四日、施設から連絡があり、検査の結果がノロウイルスとのことだった。
母は、今のところ熱もなく嘔吐も収まっているが下痢症状があるとのことでこのまま様子を看ますと言われた。
以前母がまだ元気な時にノロウイルスに感染したことがあり、その時に
「こんなにしんどいのは初めてだ」と言っていたことを思い出し、母がしんどい思いをしてるのではないかと辛くなった。
幸い、ノロウイルスと診断された翌日からは症状も落ち着き、その二~三日後には、みんなと一緒にホールで過ごしていると聞き、食事もしっかり食べているようで安心した。
ただ、その後、今度は施設内で、コロナが流行り始め、面会中止が長引きそうだとの連絡をもらう。
そんな感じで、一ヶ月以上、母との面会ができずにいる。
こんなに母に会わないことはなかったので、ちょっと面食らっている。
幸い、時々ラインにて母の写真と共に様子を送って下さるので、それだけが頼りである。
先日(十一月十四日)、施設に母の薬を届けに行ったが、まだ完全にコロナが収まっておらず、もう少し面会中止が長引くとのことだった。
今のところは母はコロナ感染しておらず、元気でいるとのことでそれだけが救いである。
今は施設内の感染が終息し、母との面会ができる日を心待ちにしている私です。
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