第81話 自宅での二週間
十月二十七日に義兄が姉を迎えに来て大阪へと帰って行った翌日から二週間は施設の利用が出来ないので長い長い自宅での生活が始まった。だんだん寒くなった事や私の寝不足が続く事もあり朝はゆっくり起きる事にした。
なんと朝方の眠い事眠い事。
母が朝方起き上がるのに気づいても身体が動かない。
母がおもむろに起き上がりポータブルトイレの前でズボンを下ろそうとしているのをぼんやりと見ながらなんとか下ろして便座に座ったら「セーフ」と思ってホッとする。
危なっかしい時は力を振り絞って私も起き上がり介助をする。
夜中に何度か起きるのはなんとか出来るが朝方私も寝込んでしまってこの時が一番身体がキツイ。
もう少しゆっくり寝たいよ~、と毎朝思う。
そんな中でも昨夜はまあまあ眠れたなと思う日もある。
施設を利用できない事で困るのは長時間の外出が出来ない事だ。
食料品の買出しはどうしても必要なので三日か四日に一度まとめ買いをするようにしている。
三十分以内なら何とか留守に出来るので母のトイレを済ませてからベッドで寝てもらうか調子が良い時はデスク炬燵に座わらせて塗り絵のようなものをしてくれている間にさっさと買い物を済ませるようにしている。
あとは入浴だが施設で火曜日と金曜日に入れて頂いていたので家でも同じ曜日でお風呂に入れている。
今日は十一月五日。
来週の九日まで何事もなければ十一月十日から施設の利用が可能になる。
あともう少し家での生活が続く。
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