応援コメント

90」への応援コメント

  • 今回は色々と考えさせられるお話でした。また彼女が出てきて嬉しいです。

    思い通りにならないなら、いっそ壊してしまえばいい。
    彼の世界が完全性に到達するための糧として消化されるなら、壊されてしまってもいい。

    凪の中にある「物語」を間に挟んで、ふたりの思惑が奇妙に一致して向き合う瞬間と、その行為の途中で「生の」彼女の手が触れたことで我に返る瞬間。

    そんなイメージがわいたので、以前の彼女はどうだったかなと思い、再び「彼女は小説が嫌い」を読み返しました。ひょっとして、彼女が「歪まされた」と思っているものと、彼が「奇麗」と言っているものは同じなのかな。

    人間である以上、自己と他者が重なる瞬間って本当に稀なので、その最大公約数的なものがほぼ一致する瞬間が「愛」だというならば、チカの望んでいたものが何となくわかります。

    しかし、チカといい、晴香といい、怖いです;
    少し凪君に同情します。

    再び逃げ出した彼は今度どこへ向かうのか。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます!

     私は作者なので、あえて言語化していない作品の重要なテーマに関わる部分については、一つ一つの解釈が私の意図にどれだけ一致しているかを伝えることができません。作品で示した制約の中で取りうる解釈の空間が潰れてしまうような気がするからです。なので、頂いたコメントについて、本当は沢山喋りたいことがあるのですが、立場上私が語れることはとても限られています……。
     ただ、このコメントを頂けて、本当に嬉しかったということをお伝えしたいです。ちょっと涙が出てきてしまいました。丁寧に、深く読んで頂けて、とても感謝しています。

     それはそれとして、女の人は怖いですよね。