第10話 ほっぺたにチュー

 今日は幼稚園の日。オレはなんだかいろいろ考えていた。幼稚園の教室で、今はお歌の時間。オレもピアノに合わせて歌っている。となりにはミユちゃん。オレは今日はまだめぐみ先生のおっぱいを揉んでいなかった。オレ、どうしたんだよ? 日曜日のことを、まだ考えているオレ。


 お歌の時間が終わった。オレとミユちゃんは一緒にお弁当を食べる。オレは前世のことをまだ考えている。


「どうしたの、ルイくん? 元気がないね?」


 ミユちゃんがそう言って、オレは小さく「うん」と返事した。


 すると、オレのほっぺたに何かが触れる感覚。え? オレはミユちゃんからほっぺたにチューしてもらっていた。笑顔の三歳児のミユちゃん。オレは温かみを感じる。


「えへへ☆」


 ミユちゃんは天使だ。


「ありがとう」


 オレは小さくそう言った。


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る