第96話 タロット・リーディング習得法(9) カレンダー

 「ホロスコープ」スプレッドは12進数の未来予測にとても適しています。

 「月」は12、「時」も12です。

 これで月ごと、時間ごとの運勢が占えます。


 では「日」ごとの運勢を占うにはどうすればよいのでしょうか。


 一カ月まるまる占えるわけではないのですが、14日先までなら私が考えた「カレンダー」スプレッドがよいでしょう。




スプレッド

 カレンダーの配置は、その名のとおり「日曜から土曜」または「月曜から日曜」までを横軸にします。たとえば2021年11月8日からの運勢が占いたければ、月曜日なので「日曜から土曜」なら左から2枚目、「月曜から日曜」までなら左の1枚目に配してください。


 あなたが見慣れている月間カレンダーと同じ配置にすると、未来予測しやすくなります。


 ここで「おっ、これで30日間占える!!」とは思わないでください。


 タロットカードは全部で78枚です。

 30日だと38.4%ものカードが場に出ることになり、あまり意味のない羅列になってしまいます。


 だから「最大でも14日くらい」にするべきで、通常は「1週間の7日」が適切なのです。


 できれば占った日のカードを引いて配置し、それを含めて14日ぶんのカードを配置してください。


 なにか重大な出来事が起こるときは「大アルカナ」22枚が出てきます。

 その日はなにかが起こるサインとして読み解けるのです。


 次に「各スートのエース」を評価します。これもそれなりに大きな出来事が起こるでしょう。


 コートカードが出たら、その日に「対人関係でなにかが起こる」ことを示しています。


 数札は出来事こそ起こるだけでそれほど重要ではない、と解釈できます。




慣れればあなたもタロットマスター

 「カレンダー」スプレッドで毎日の運勢をリーディングしていると、近未来の予測ができるようになります。


 では悪い出来事を好転させ、よい出来事を最大限に強めたいと思ったらどうするか。


 その日のカードの上にもう一枚引いたカードをズラして置きましょう。先に場に出たカードをよりよくするカードです。

 悪い出来事には啓示を与えて好転させます。

 よい出来事はさらなる拡大が目指せるのです。


 このように「カレンダー」スプレッドは何日後の運勢を占うのに役立ちます。


 できれば毎日リーディングして、写真に残しておきましょう。


 そして日々「当たった」「外れた」をよく観察してください。

 これを繰り返すと、14日間のリーディングでより正しい運勢が導けます。




 タロットには他にも占い師固有のスプレッドが数多くあります。

 しかしあなたが占いたい事柄で、既存のスプレッドは役に立たないこともありえます。

 そのときは、ご自身で新たなスプレッドを開発しましょう。


 新たなスプレッドであっても、出す順番と出す位置を頭に叩き込んでいれば、正しいリーディングに導いてくれるのも「タロット」の奥深さです。


 これであなたも「タロットマスター」の仲間入りができますよ。



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