第88話 FIVE of PENTACLES. ペンタクルの5
FIVE of PENTACLES.
地 困難
ペンタクルの5が示すのは「困難」「貧困」「喪失」「孤立」です。
吹雪の中、裸足でボロボロの服を着た女性と、包帯を巻き松葉杖を突いて首にベルを着けられた男性が、教会のステンドグラスの前を横切っています。中世ではハンセン病患者は首にベルを着けられていたのです。
教会は貧しい人や病める人のための聖域となるはずが、ドアが見当たらずステンドグラスにペンタクルが5つ描かれていて、お金がなければ相手にされない状況を表しています。神の加護も金次第ということです。
今までで得たものを失い、路頭に迷っています。誰からも庇護されないのです。心身ともに厳しい状況です。
経済的な貧しさや財産・仕事・資金源などの喪失、心の貧しさ、孤独を表していることもあります。しかし、相手にされない同士の存在があります。彼らは似た者同士で忠義心や相互扶助を分かち合っています。
【正位置】
「困難」経済的・精神的行き詰まり、苦境。経済的または肉体的な苦難。
「貧困」貧乏、貧困。忠義心と相互扶助・絆。
「喪失」失業、損失。肉体の濫用、不健康、痛みに浸りすぎて他の可能性が見えていない。
「孤立」金銭や友人に恵まれない、孤立無援、疎外感・孤独感。閉鎖的。
「惨状」絶望、惨め、スランプ、自信を失う。
「彷徨」さまよう。社会のルールや構造の外で生きている人。
安全な道のみ選んで通ってきたはずが、崩壊、不安定、不幸のどん底へと転落してしまいました。健康面でのトラブルも暗示されています。感情面では、愛を失い孤独に陥ってしまうことになります。質問者は大切にしていた信仰心のようなものまでも失ってしまうでしょう。信念をなくした魂は、果てしなく続く苦難の道を歩み続けるほかないのです。
占い師によっては愛、そして恋人たち──妻、夫、友人、愛人──のカードであり、また和合、親密さも意味します。しかしこうしたそれぞれの意味の間に一貫性はありません。
【逆位置】
「救済」救済、救い、転換、危機の克服。苦しみからの解放、回復。他人や社会からの援助。
「改善」経済状況の改善、苦しみ・緊張がやわらぐ、改善。
「希望」希望が持てる、可能性、光明、心の支え。運が向いてくる。
「収入」新しい家。新しい仕事、新しい道。アルバイト、新しい収入。
「信条」新しい信条。気づく、信仰。
「到来」よいときが来たせいで人間関係にひずみを生じる可能性。
このカードは逆位置になると意味が好転します。貧しき魂に信念と信仰心が宿ります。失業している人は、一時的であるにせよ就職の道が見つかります。健康は改善するでしょう。視野が広がり、人生の展望が明らかになってきます。
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