タロット、ちょろっと、備忘録

第78話 SEVEN of SWORDS. ソードの7

SEVEN of SWORDS.

　風　行動

　ソードの7が示すのは「裏切り」「不正」「陰謀」「不義」です。

　騎士の競技会が行われている天幕の前で、1人の男があたりを窺いながらこっそり歩いて、5本のソードを左下の人たちに気づかれない巧妙さや機転で持ち去ろうとしています。

　それは緻密な計画ではなく、ワクワクする衝動に突き動かされた単独の犯行です。なぜなら2本は残したままだから。

　実際に泥棒に入られることも暗示しています。

　近年、このカードは“不倫”を意味するものと解釈されるようになりました。

　人物が人目を気にしながら忍び足で歩き、とても満足げな様子からもそれが窺えます。

　また夫の力の象徴であるソードをこっそり奪い去るのは、妻への支配力を奪い取るのを象徴しています。

　ただ“不倫”そのものズバリというより、裏切り者、不正や不義を暗示していると見るべきでしょう。

【正位置】

「裏切り」他人からのあるいは自分自身への裏切り。魔が差す。問題発生、厄介な物事。

「不正」ずる賢い、巧妙、不誠実、責任転嫁。盗難。カンニング。不倫。

「陰謀」企み、企て、非現実的な企画、愚かな計画、失敗する可能性のある計画。

「不義」信用できない人間関係、仲違い。大切なものを奪われる。消極的。

「誘惑」解決のない競争。誘惑に負けて刺激的で衝動的な悪事に手を出す。

「背反」思考と言動の不一致、二面性。新アイデアを受け入れすぎ。独創的な態度が排斥を招く。

　または願い、希望、自信。

　知らず識らずのうちに自分自身を陥れて自滅へつながる舞台を作っています。

　〈無意識のうちにとる行動や思考に気をつけなさい〉というメッセージです。

　恣意的あるいは攻撃的な行為は質問者自らを脅かします。仮に欲しかったものは得られても、プライドを失うでしょう。かけがえのないものを犠牲にしましたが、手に入ったものはトラブルのタネやほとんど無価値のものです。

　背景は軍キャンプでしょうか、彼らは目前の敵ばかりに気をとられていて、まさか裏切りが行なわれていようとは思ってもいません。

　質問者に、環境や人を安易に信用しないように警告してください。

　このカードは、誰にも手出しする権利のないことに手を出してしまうこと、質問者が違法なあるいは反道徳的な行為をしたり、その実行を考えていることも示します。

【逆位置】

「吉報」突然起こる良い知らせ、適切な助言とよい相談相手、助け、忠告。アドバイスを得る、注意喚起。

「指揮」指導、他者に指示する。

「打開」流れが次第に良くなる、状況は好転、直前で危機回避。

「理性」目が覚める、解決。もう一度よく考える。誘惑に抵抗する。不倫の終わり。

「方正」知恵、品行方正、努力。自分自身を大切にして前向きに生きる。

「謝罪」謝罪するまた謝罪される、突然に感謝される。

　または批判、甘さ、悪口、くだらないおしゃべり、風変わりな態度。不確実性。

　謝罪のカードです。当然得られるべき正当な信用が得られます。人を信用することによって自分も信用されます。

　質問者は思いも寄らず感謝されます。

　才能、手腕、素質を意味するカードでもあります。建設的なアドバイスには従うように。肯定的で有用な選択で自分自身を大切にするようになります。